PCTハイライト

国際特許制度

PCT 制度の最近及び今後の動向

2018年のPCT出願

2018年の国際特許出願件数は前年比3.9%増の253,000件となりました。米国に拠点を置く出願人が引き続き出願件数第1位を維持し、次に中国が僅差で続きました。

2018年出願上位5ヶ国

  • 米国 (56,142件、22.2%)
  • 中国 (53,345件、21.1%)
  • 日本 (49,702件、6%)
  • ドイツ (19,883件、9%)
  • 大韓民国 (17,014件、7%)

詳しくは、2019年3月のプレスリリース (英語版)、および記者会見をご覧ください。

PCT作業部会

次回のPCT作業部会は、2019年6月11日から14日までの開催が予定されています。議題のドラフト(英語版)が現在閲覧可能です。また作業文書(英語版)もまもなく追加される予定です。

第11回PCT作業部会が、2018年6月18日から22日までの期間開催されました。作業文書(英語版)および議長による要約(英語版)、ならびに報告書(英語版)が閲覧可能です。

国際機関会合 (MIA)

第26回国際機関会合 (MIA: Meeting of International Authorities) が2019年2月13日から14日までの期間、カイロ (エジプト) にて開催されました。作業文書(英語版)および議長による要約(英語版)が閲覧可能です。

PCT同盟総会

第 50 回 PCT 同盟総会 (PCT 総会) が 2018 年 9月24日から10 月 2日までの期間、WIPO 加盟国総会の一環としてジュネーブにて開催されました。本総会では特に、PCT 規則 69.1(a)の改正が採択されました。この改正により、国際予備審査の開始を PCT 規則 54 の 2.1(a) に定められる期間の満了まで延期することを出願人が明示的に請求しない限り、国際予備審査機関に以下の条件がそろったときに国際予備審査が開始されることになります。

  • 国際予備審査請求書
  • 手数料の支払い
  • 国際調査報告書また PCT 第 17 条(2)(a)に基づく国際調査機関による宣言、および
  • PCT 規則 43 の 2.1 に基づき作成された見解書

これにより基本的な位置づけが逆になり、国際予備審査請求の請求期間が満了するまで待つ代わりに、出願人が明示的に延期の請求をしない限り審査を即時に開始することになります。

本総会の概要については、PCTニュースレター2018年10月号をご覧ください。この会合のすべての作業文書、ならびに報告書もご覧いただけます。

世界知的財産指標2018 (PCT協働調査および審査 (CS&E): CS&Eの第3次試行プロジェクトが2018年7月1日から開始

第1次および第2次試行プロジェクトの完了を受けて (評価報告書PDF参照)、第3次の運用フェーズが2018年7月1日に開始されました。当フェーズでは最低3年間の運用が予定されています。詳細や関連する官庁における参加申請の受け付けに関する現時点での状況については、協働調査および審査 (ならびに文書PCT/MIA/26/4) をご参照ください。

ePCT最新情報

外部署名機能 (External Signature Function) を含む最新版リリースについての情報は、ビデオ Video をご覧ください。また新しい緊急用アップロードサービス (Contingency Upload Service) が、国際事務局における代替の通信手段として2018年12月に導入されました (詳細)。

ePCTポータルのePCT-Filing (ePCT出願)機能を利用して出願された国際出願を受入れ受け入れる官庁については、次の一覧をご覧ください。

ePCT出願を受入れる官庁 (一覧)

ePCTは最高レベルの検証機能を備えており、出願データの点検はすべて、出願が作成された時点での国際事務局データベースと照合して行われます。ePCTシステムへはこちらからアクセスいただけます。出願人向けの新機能に関する情報はこちらに、官庁向けの新機能に関する情報はこちら PDFに掲載されています。

PCT-特許審査ハイウェイ (PCT-PPH) 試行プログラム

PCT-特許審査ハイウェイ (PCT-PPH) は、出願人が早期審査の請求を行うことを可能にする枠組みです。

  • 特許審査ハイウェイ (PPH) 全体の50%がPCT-PPHによるものです。
  • 2015年の一部官庁のデータでは、PPH請求の特許査定率は全出願の統計に比べて7.5%~26%高く、一次審査段階での特許査定率は全出願の平均に比べて4%~39.7%高かったことが示されています。また、PPH請求から最終処分までの平均期間は、全出願の平均に比べて5.8~26.8ヶ月短かったことが示されています。詳しくは、2016年PCT年次報告 PDFのC.6、および2017年のPCT-PPH のEPOに関するデータは、2018年のPCT年次報告 PDFのC.26をご覧ください。
  • ユーザの体験談に関するビデオがCarl Oppedahl氏により提供されています [YouTube]。

官庁間のその他の連携・協働プロジェクトについては、こちらをご覧ください。

お知らせ

Learn the PCT (PCTを学ぶ) ビデオシリーズ

WIPOのPCT法務・ユーザ関連部副部長Matthias Reischle-Park氏の案内による短編ビデオ29本 (それぞれ約15分) から成るシリーズ [YouTube] を提供しています (ブラジル国立工業所有権機関提供のポルトガル語字幕版、サウジ特許庁提供のアラビア語字幕版も利用可)。本シリーズは、

  • PCT手続の国際段階および国内段階に関する主要トピックや重要事項について基本的な概要を紹介するものです。
  • PCT基礎セミナーで紹介された題材に沿う内容で構成されており、セミナーに参加していない方や中小企業、また開発途上国や後発開発途上国に居住のPCTユーザやPCTの利用を検討している方々に特に役立つものです。

PCTディスタンスラーニングコース

このDL101PCTの4時間コースでは、PCTの紹介および概要が提供されています。このコースでは、理解度と進捗度を測るための自己評価ツールがコース全体にわたって戦略的に設けられており、10言語で提供されています。

PCTウェビナー

PCTウェビナーでは、PCTの関連情報、トレーニング及び最新情報について10言語で無料配信しています。録画されたウェビナーはPCT Webinars又はPCTウェビナーからご覧いただけます。

WIPOの講演者によるPCTのインハウスセミナーも提供しています (PCTニュースレター2018年10月号参照) 。一般参加が可能なセミナーについてはPCTセミナーカレンダーをご参照ください。

補充国際調査

PCT手続の期間中に補充国際調査 (SIS) (複数可) を請求することで、調査対象の言語および技術範囲を拡げることができます。パワーポイントの資料はこちらをご覧ください。PPT

  • 補充国際調査は、多大な費用をかけて国内段階へ移行した後に新たな先行技術が見つかる恐れに対する出願人の懸念に応じるものです。
  • 発明の商業的価値に照らして、国際段階における追加費用の支出が理にかなうと出願人が判断する場合に、追加情報を提供します。

PATENTSCOPE検索エンジン

  • PATENTSCOPEは、350万件以上のPCT出願や7,300万件の特許文献へのアクセスを無料で提供するサービスです。
  • 57の国内または広域官庁により提供される国内特許データコレクションを収録しています。
  • インターフェイスが改善されたPATENTSCOPEでは多数の有用な機能を備えており、多言語検索化学化合物検索 (部分構造検索を含む) さらに自動翻訳などを行うことも可能です。
  • 国内段階に移行したPCT出願についても、66官庁により提供されるデータが閲覧可能です。グローバルドシエ (Global Dossier) 公開データは、5官庁に関するデータが閲覧可能です。
  • 特許登録ポータルの新バージョンでは、200以上の国内および広域官庁のリーガルステータスに関する情報を提供しており、PCT出願番号を用いての検索機能も含んでいます。

WIPO仲裁調停センター

裁判外紛争処理 (ADR) に関するサービスにおいて、紛争の少なくとも一方当事者が、公開されたPCT出願の出願人又は発明者である場合には、登録手数料及び実施手数料が25%減額されます (PCTニュースレター2012年6月号の7ページ参照 PDF)。

WIPO GREEN

環境上適正な技術 (ESTs: Environmentally Sound Technologies) の所有者と、ライセンスや業務提携による技術利用の希望者のマッチングを可能にするプラットフォームです。WIPO GREENプラットフォームでの環境技術の登録は無料で行うことができ、ライセンスや業務提携の希望者を探すための実用的な支援ツールとしてご利用可能です。

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