国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)日本事務所では、オンラインシンポジウム「知的財産が拓く食の未来」を開催します。近年、世界的な食糧問題や持続可能な食の生産・流通が注目される中、私たちに欠かせない「食の未来」を題材に「知的財産」を考えるイベントです。
「知的財産」は、食の分野においてもイノベーションや市場競争力を生み出す重要な役割を担います。本シンポジウムでは、世界が直面する食の課題、食品テクノロジーによる持続可能な未来への変革、そしてグローバル市場における知的財産の活用戦略について、有識者による講演を通じて理解を深めます。さらに、GI(地理的表示)を活用した地域ブランドの価値向上や、食品業界における知的財産の役割についても考察します。
食品業界の経営者・開発担当者から、知的財産業務に携わる方、SDGsに関心を持つ方まで、幅広い皆さまにとって有益なプログラムをご用意しました。食の未来を知的財産の視点から深掘りする本イベントを、ぜひお楽しみください。
こんな方におすすめです
- 食品・農業・フードテック業界の方
- 知的財産業務に携わる方
- 食品業界や流通業界の経営層の方
- 食品ビジネスのグローバル展開を目指す方
- 地域産品や特産品を通じ地方創生を考えている方SDGsに関心のある方
- イノベーションやスタートアップにご関心のある方
- 学生の方
本シンポジウムに参加して得られること
- 世界が直面する食の課題と解決策を知る
- フードテックによる持続可能な食の未来を理解する
- 食品ビジネスにおける知的財産の活用方法を学ぶ
- グローバル市場での食品ブランド戦略を知る
- 知的財産制度を通じた地方創生を知る
- 食品技術・スタートアップの最新動向を把握する
- 知的財産を活用したビジネス展開のヒントを得る
食の未来を切り拓く知的財産の可能性について、国内外の第一線の有識者とともに考える貴重な機会です。ぜひご参加ください。
なお、本国際シンポジウムの開催にあたっては、日本国政府からFIT/日本産業財産グローバルファンド(Funds-In-Trust Japan Industrial Property Global)による財政面などの支援を受けています。
プログラム
注)プログラムは予告なく変更となる場合があります。
開会挨拶 (日本時間16:00~)

澤井 智毅
WIPO日本事務所長
世界が抱える食の課題(日本時間16:05~)

津村 康博氏
国連世界食糧計画(WFP)日本事務所代表
食品テック革命:持続可能な未来へのイノベーション(日本時間16:25~)

Pasakorn Niratbhand氏
Plant Origin社 CEO

Simone Tsuneda氏
ブラジル農牧研究公社(Embrapa)Deputy Partnership Manager
食のビジネス戦略:グローバル市場と知財の役割(日本時間17:10~)

Peter Oksen
Green Technology and Research Manager, Climate Change & Food Security Unit, WIPO

高見 博氏
世界銀行東京事務所 駐日特別代表
特別対談(日本時間17:50~)

竹本 一志氏
一般社団法人日本食品・バイオ知的財産権センター(JAFBIC)理事長
閉会挨拶(日本時間18:20~)
世界知的所有権機関(WIPO)について
世界知的所有権機関 (WIPO) は、世界中のイノベーターやクリエイターにサービスを提供し、アイデアの確実な市場投入を通じてあらゆる場所における生活の向上実現を支援する国連機関です。
WIPOは、知的財産 (IP) の国境を越えた保護と展開を目指すクリエイターやイノベーターまた起業家たちを支援するサービスを提供し、また知的財産に関する最先端の課題解決に取り組むためのフォーラムとして機能します。WIPOが発表する知的財産データと情報は世界中の意思決定者により参照されます。またそのインパクト重視のプロジェクトや技術支援を通じて、あらゆる場所のすべての人が知的財産の利益を受けられるように支援します。