マドリッド制度: 国際商標登録の管理 – eMadrid

WIPOが管理するマドリッド制度を通じて国際商標登録を取得した後は、国際登録の情報を常に最新の状態にしておくことが大切です。マドリッド制度のデジタル環境であるeMadridでは、必要な全てのツールやサービスにアクセスできます。以下のような機能が利用可能です。

  • 統合化されたワークベンチ – 並べ替え機能やフィルタリング機能、バッチ処理機能を備えた単一の「ワークベンチ」で、全ての手続 (保護の拡張、連絡先の変更、登録の更新等) を確実に行うことができます。
  • コラボレーション機能 – 「コネクション」を作成してアクセス権を共有することで、チームメンバーとの共同作業が可能です。
  • リアルタイム更新と通知 – リアルタイムの情報更新と重要な手続情報に関するアラート機能を活用して、商標関連業務の進行把握が可能です。
  • サポート機能搭載 – 検証ツールやフィールドの自動入力、ステップ・バイ・ステップのサポート機能により、時間の節約とミスの削減を実現して、オンラインでの手続を確実に行うことができます。
     
eMadridの全ての機能へのアクセスにはWIPOユーザアカウントが必要です。アカウントをお持ちでない場合、こちらからWIPOユーザアカウントを作成してください。ヒント:  名義人または代理人の場合、出願手続および登録の管理で使用するメールアドレスと同一のアドレスをご利用ください。管理が容易になります。

eMadridワークベンチ

eMadridでは、ご自身の全ての国際商標登録 (「アセット」) を管理できる個人用の「ワークベンチ」をご提供します。ワークベンチでは、以下のことができます。

  • 商標の保護ステータスの確認
  • 全ての手続の完全な履歴へのアクセス
  • 国際商標登録の管理および更新
  • 「コネクション」とのアセット共有、および役割・権限の設定
  • ポートフォリオにおける各アセットの整理 (名義人名、商品種別、区分等でグループ分け)
  • 欠陥通報への応答
  • 支払の実行
  • 係属中の国際商標出願へのアクセス
  • その他各種手続が可能

ワークベンチへのアクセス方法

  1. WIPOユーザアカウントを使ってeMadridにログインします。
  2. Manage your trademarks」 (商標管理) タブに移動します。
  3. ワークベンチには、デフォルトで、ログインに使用したWIPOユーザアカウント同一のメールアドレスを有する全てのアセットが含まれます。

マドリッド制度: 国際商標登録の管理 – eMadrid

ワークベンチが空の場合、またはアセットが表示されない場合、次のいずれかが考えられます。

  1. 当該アセットについてメールアドレスが記録されていない場合。 (サポートが必要な場合はご連絡ください)
  2. 国際商標登録について記録されているメールアドレスが、WIPOユーザアカウントのメールアドレス異なる場合。これらの場合、以下のいずれかの操作を行ってください。
     
  • Change holder details (名義人の表示の変更) 」 (名義人である場合) または「Manage representative (代理人の管理) 」 (代理人である場合) から、国際商標登録について記録されているメールアドレスをアップデートするか (承認 (署名) が必要です) 、
  • eMadridの「Find and monitor」 (検索・モニタリング) タブにおいて、表示されていないアセットを検索し、ワークベンチに追加します。
    • eMadridの「Find and monitor」タブに移動
    • 名称または番号を入力して、出願、保有、または管理している国際商標出願または登録を検索
    • ワークベンチに追加したいアセットを選択
    • Add # assets to your workbench」 (ワークベンチに#件のアセットを追加) をクリックし、「Continue」 (続行) をクリック
    • 必要なアクセス権限レベル (フルアクセス権またはカスタムアクセス権) を選択。なお、セキュリティ上の理由により、代理人の記録上のメールアドレス (代理人がいる場合) 、または代理人がいない場合には名義人のメールアドレスを提示する必要があります。当該メールアドレスは、ご自身のワークベンチに追加しようとしている全てのアセットのアドレスと同じでなければなりません。
    • Continue」 > 「Send」 (送信) をクリック
       
追加リクエストは、代理人 (いる場合) または名義人の記録上のメールアドレス宛に送信されます。アクセスが付与されると、当該アセットがワークベンチに追加されます。

ワークベンチの使い方 – 概要

  • ワークベンチの左側にある「Filters」 (フィルター) を使うことで、日付、氏名・名称、国、区分等によりワークベンチのアセットの並べ替えが可能です。
  • ご要望に合わせて、表示する情報を調整できます。例えば、代理人名、満了日、本国官庁等を表示することができます。歯車アイコンをクリックしてお好みのオプションを選択してください。
  • ワークベンチにおいて、各アセットについてのご自身の役割・権限を確認できます。歯車アイコンをクリックして、「Access rights」 (アクセス権) を選択します。その後、ワークベンチ上でクリックして、選択を確定します。これにより、ご自身の役割・権限が新たな列に表示されます。
  • ワークベンチ内の専用のタブを使って、過去の全ての手続や支払にアクセスしフィルタリングすることができます。
  • ポートフォリオを使って、名義人名、商品種別、区分等によりアセットをグループ分けすることができます。

各種手続を行う

重要: 実行可能な操作は、ご自身のワークベンチ内の各アセットについて保有している役割・権限によって異なります。名義人は、アセットを管理するフルアクセス権を有し、チームメンバーに対して異なる役割・権限を割り当てることができます。

複数のアセットについて、以下の手続を行うことができます。

  • 代理人の選任または改任
  • 代理人の取消し
  • 現在の代理人の表示の変更
  • 名義人の表示の変更
  • 名義人の全部変更

その他全ての手続は、アセット1件毎に行う必要があります。
 

1つのアセットについて変更を請求する方法

  1. ワークベンチにおいてアセットを開き、「Manage trademark」 (商標の管理) 、またはワークベンチのアセットの右側にある三連ドット (…) をクリックします。
  2. 表示されたアクション一覧から選択します
  3. 指示に従って請求を完成させ、必要であればWIPO手数料を支払います (スイスフラン) 。

複数のアセットについて変更を請求する方法

  1. ワークベンチにおいて、関連する全てのアセットを選択します。
  2. Manage selected」 (選択項目を管理) をクリックします。
  3. 表示されたアクション一覧から選択します。
  4. 指示に従って請求を完成させ、必要であればWIPO手数料を支払います (スイスフラン) 。
重要: 部の手続には、名義人または代理人の (電子署名による) 承認が必要な場合があります。この場合、その旨明確に表示されます。14日以内に署名が行われなかった場合、請求は取り消されます。

ヒント: ワークベンチでは直接、手続の状況を追跡することができます。WIPOは、国際商標出願・登録に関する全ての通信・通報を電子的に送付します。電子通知の詳細についてはこちらをご覧ください。

ダウンロード式の様式

国際商標登録に関する一部の手続については、引き続きダウンロード式の様式を使って管理する必要があります。eMadridの「Manage your trademarks」タブにおいて詳細をご覧いただけるとともに、記入済みの様式をアップロードすることができます。

また、システム全体に関わる問題が生じた場合には、ダウンロード式の様式例外的に利用することも可能です。

保護ステータスの確認

eMadridワークベンチを利用して、各指定国における国際商標登録の保護ステータスを確認することができます。

  1. WIPOユーザアカウントを使ってeMadridにログインします。
  2. Manage your trademarks」に移動して、ワークベンチにアクセスします。
  3. 関連する国際商標登録を直接開きます
  4. Designation status」 (指定状況) タブをクリックします。

保護ステータスが「Protection Granted」 (保護付与) の場合、保護状況の概要を示すPDF文書を直接ダウンロードできます。より公式な文書が必要な場合、証明書類の請求も可能です。
 

関連情報

WIPOが管理するマドリッド制度を通じて国際商標登録を取得した後は、国際登録を常に最新の状態にしておくことが大切です。マドリッド制度の各種オンラインサービスに直接まとめてアクセスできる「eMadrid」を通じて、以下の手続を行うことができます。

  • 国際登録のモニタリング
  • 国際登録における保護の拡張
  • 商品・役務の限定
  • 特定の締約国での保護の放棄
  • 代理人の管理
  • (名義人や代理人の) 連絡先の変更
  • (名義人や代理人の) 連絡先の変更
  • 国際登録の更新
  • その他

重要: 新しいeMadrid (ベータ版) のご紹介 – 商標の国際登録の管理と出願手続のための統合ワークベンチを備えた集約型プラットフォームです。近日中に、この新eMadridがデフォルト環境として提供されます。移行に備えて、新eMadridをお早めにお試しください

eMadrid活用のメリット

  • 不備や欠陥の発生リスクの低減
  • 申請処理に要する時間の短縮
  • 自動確認通知・電子通信
  • リアルタイムで更新されるステータス情報の確認
  • 申請中のすべての手続にまとめて安全にアクセス

ヒント: eMadridを通じて提供されるサービスや機能は随時アップデートされています。最新情報を入手するには、マドリッド制度のニュースレターを購読することをお勧めします。

eMadridにアクセスする

重要: 一部のオンラインサービスの利用には、WIPOユーザアカウント (WIPO Account)が必要となります。また、WIPO reference number (WIPO整理番号)が必要な場合があります。ヒント: WIPO reference numberは、eMadridの「MONITOR YOUR REGISTRATION」(国際登録や出願状況のモニタリング) から国際登録を検索し、「Real-time Status」タブで見つけることができます。

Madrid Portfolio Manager

Madrid Portfolio Manager」を利用して、貴社の国際登録や係属中の出願のポートフォリオ全体を一箇所でまとめて閲覧することができます。注: 本サービスの利用にはWIPOユーザアカウント (WIPO Account) が必要です。

マドリッド制度の様式

国際商標登録に関する一部の事項については、従前どおり、マドリッド制度の様式を使って管理する必要があります。注: 順次、全ての機能がeMadrideMadridで提供される予定です。

WIPOが管理するマドリッド制度を通じて国際商標登録を取得した後は、国際登録を常に最新の状態にしておくことが大切です。マドリッド制度の各種オンラインサービスに直接まとめてアクセスできる「eMadrid」を通じて、以下の手続を行うことができます。

  • 国際登録のモニタリング
  • 国際登録における保護の拡張
  • 商品・役務の限定
  • 特定の締約国での保護の放棄
  • 代理人の管理
  • (名義人や代理人の) 連絡先の変更
  • (名義人や代理人の) 連絡先の変更
  • 国際登録の更新
  • その他

eMadrid – 国際商標保護のためのオンラインゲートウェイ

eMadrid活用のメリット

  • 不備や欠陥の発生リスクの低減
  • 申請処理に要する時間の短縮
  • 自動確認通知・電子通信
  • リアルタイムで更新されるステータス情報の確認
  • 申請中のすべての手続にまとめて安全にアクセス

ヒント: eMadridを通じて提供されるサービスや機能は随時アップデートされています。最新情報を入手するには、マドリッド制度のニュースレターを購読することをお勧めします。

eMadridにアクセスする

重要: 一部のオンラインサービスの利用には、WIPOユーザアカウント (WIPO Account)が必要となります。また、WIPO reference number (WIPO整理番号)が必要な場合があります。ヒント: WIPO reference numberは、eMadridの「MONITOR YOUR REGISTRATION」(国際登録や出願状況のモニタリング) から国際登録を検索し、「Real-time Status」タブで見つけることができます。

Madrid Portfolio Manager

Madrid Portfolio Manager」を利用して、貴社の国際登録や係属中の出願のポートフォリオ全体を一箇所でまとめて閲覧することができます。注: 本サービスの利用にはWIPOユーザアカウント (WIPO Account) が必要です。

マドリッド制度の様式

国際商標登録に関する一部の事項については、従前どおり、マドリッド制度の様式を使って管理する必要があります。注: 順次、全ての機能がeMadrideMadridで提供される予定です。