WIPO漫画

漫画は、その世界的な訴求力を考えると、知的財産と知的財産権尊重の重要性に関する市民意識の向上にとって理想的な伝達手段です。

2010年の夏に、私たちは「ホンモノ漫画」コンテストを開催しました。このコンテストでは、 模倣品の購入に係る健康・安全上のリスクを訴えた独創的な作品の製作を日本の漫画家に呼びかけました。

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「ホンモノ漫画」コンテスト優勝作(中央)と最終候補2作品(左と右) (画像: WIPO)

コンテストは日本国外務省 (MOFA)日本国特許庁 (JPO)の後援を受け、また角川書店の支援を得て行われました。応募者は模倣品に係る健康・安全上のリスクを説明したオリジナルの作品・筋書・登場キャラクターの提出を求められました。日本全国から応募作品が集まりました。

業界の専門家も参加して厳正な審査が行われ、岩﨑恵美子さんの「HONMONO ~人生を変える秘密」が優勝作品に選ばれました。岩﨑さんには120万円 (当時のレートで約1万5,000米ドル)の契約金とプロの漫画編集者と共同で応募作品を長編漫画にする機会が与えられました。

他の最終候補2作品は、大久保亞夜子さんの「True?!」と高橋美奈子さんの「それってホンモノ?」です。

「岩﨑さんは素晴らしい漫画を描いてくださいました。この作品を読むことによって、1人でも多くの人々が模倣品購入の危険性をより良く理解し、この問題を改善できることに気づき、そうした製品によって引き起こされる被害が軽減されることを希望します。」

夏目健一郎、元日本国特許庁職員