SimplyGood: 家のお掃除をより環境に優しく

SimplyGood社の創業者であるJeremy Lee氏は、使い捨てのプラスチック容器に入った掃除用品をシンガポールの家庭からなくすことに使命を感じています。同氏の会社SimplyGoodは、掃除方法を従来のものとは異なるものに変える、環境に優しい100%植物由来の可溶性家庭清掃用タブレットをシンガポールで製造しています。

2021年にJeremy Lee氏によって設立された
SimplyGood社は、家庭用掃除用品やパーソナルケア
製品の新しい概念をシンガポールにもたらしているサ
ステナブルな日用品ブランドです。
(写真: SimplyGood社提供)

世界銀行によると、プラスチックごみは世界の廃棄物の約12%を占め、その量は2050年までにさらに増加すると予測されています。2020年にはシンガポールだけで約866,000トンのプラスチックごみが発生しました。Jeremy Lee氏は、使い捨てのプラスチック容器をなくすことにより、消費者がプラスチックごみを減らして家庭でのカーボンフットプリントを削減することができるようにしたいと考えています。

「従来の洗浄剤の製造方法に対して問題を提起するためにSimplyGood社を設立しました」と、Lee氏は語ります。スタートアップである同社は、完全に堆肥化可能な包装に入った、100%植物由来の可溶性家庭清掃用タブレットを製造しています。再利用可能なプラスチック容器にタブレットを入れて水を加えることにより、タブレットが活性化されます。2錠で500mlの洗浄剤を作ることができます。バスルーム、キッチン、窓、ガラスなど、家庭内のあらゆる表面に対応する様々な商品を取り揃えています。このタブレットは、プラスチックを一切使わない軽量な素材で包装されており、輸送時の燃料消費量と二酸化炭素排出量を削減することができます。独自に開発された可溶性タブレットは、量販店で販売されている従来の液状洗剤と比べ、重さが300分の1、大きさが200分の1です。

Lee氏の会社では、乾燥させたこの家庭清掃用タブレットによって、プラスチック包装を90%削減し、輸送時の体積と重量を減らすことにより、二酸化炭素排出量の削減につなげたいと考えています。「消費者の懐にも地球にも優しい循環型モデルです」と、Lee氏は説明します。


使い捨てプラスチック包装の問題

SimplyGoodタブレットは、家庭の使い捨てプラスチックを少なくし、二酸化炭素の排出を削減して、地球に良い影響をもたらします。(写真: SimplyGood社提供)

Lee氏は、洗浄剤の入ったプラスチック容器をいかにしてなくすかという課題に取り組むため、環境に優しい洗浄剤の開発を決意しました。

汚れを落とし細菌を殺す液状の掃除用品は、通常、使い捨てのプラスチック容器に入れて販売されています。しかし、これらの容器のうち、リサイクルされるものはごくわずかです。このことは、環境や海洋生物に対して深刻な脅威となっています。「洗浄剤のほとんどは、成分の96%以上が水であり、使い終わったら捨てられるプラスチック容器に入れられています」と、Lee氏は説明します。

タブレットの配合の研究と洗浄剤の効き目の確認試験に1年間を費やした後、SimplyGood社は、乾燥させた画期的な洗浄剤を開発しました。従来の水性洗浄剤とは製法が異なるSimplyGood社の清掃用タブレットは、水分の輸送を不要にすることにより、二酸化炭素排出量を削減することができます。

動画: SimplyGoodは、第1回「世界知的財産の日 若者 (ユース) のための動画コンテスト」の最終選考に残った上位20作品の一つです。独創的な清掃用タブレットの動画をご覧ください。

清掃用タブレットの背後にある知財

イノベーティブなスタートアップを経営する若い起業家として、競争力を高めるために、知的財産の開発・保護への投資をできるだけ早く開始することが重要だと考えています

SimplyGood社の創設者、Jeremy Lee氏

Lee氏は、知的財産 (IP) 権に裏打ちされたクリエーティブでイノベーティブな考え方によって、より良い未来を築くという夢が支えられていくと確信しています。

SimplyGood社は、環境に優しいイノベーティブな洗浄剤を最初に提供したシンガポール企業の一つであり、Lee氏はその商品を知財によって保護しています。「イノベーティブ的なスタートアップを経営する若い起業家として、競争力を高めるために、知的財産の開発・保護への投資をできるだけ早く開始することが重要だと考えています」と、同氏は説明しています。

Lee氏は、「世界知的財産の日」特設ユース・ギャラリーで紹介されています。