Foodics社: 食品業界とテクノロジーの組み合わせ

地元のファストフード店に立ち寄る時であれ、一流レストランでの思い出に残る夜を計画する時であれ、外食の楽しみを可能にしてくれるのは、舞台裏で行われている多くの仕事と活気あふれる食品サービス業界です。

レストランの経営は、注文された食事を用意して提供することだけではありません。食品の物流管理から、メニューやお薦め料理の考案、レストラン業務の各段階で重要な役割を担うスタッフの管理と調整まで、さまざまな不確定要素が絡む複雑な事業です。

先端技術を活用したリアルタイムのソリューションを通じて、Foodics社は将来に適応できるレストラン・マネジメント・システムをお客様に提供しています。(写真: Foodics社提供)

Foodics社は2014年にAhmad Al-Zaini氏 (現CEO) とMosab Al-Othmani氏 (現CTO) が設立したサウジアラビアで業績好調なスタートアップ企業で、革新的で簡単に利用できる優れたレストラン・マネジメント・ソリューションの提供を目指しています。

同社は現在、レストラン・オーナー向けに100を超えるアプリを提供しており、このアプリを業務にシームレスに統合することで、効率の向上とコストの削減を実現できます。

学生時代に地元のカフェを頻繁に訪れた両氏は、レストランのマネージャーのためにクラウドベースのスマートなソフトウェアを開発しようと考えました。

「飲食業界は、特に注文する過程でのデジタル化が遅れていると感じました。レストランも、印刷されたメニューの修正や変更に苦労していました。そこで、レストラン向けの革新的なソリューションを模索し始め、メニュー用のデジタル・タブレットを思いつきました」とAl-Zaini氏は説明します。

「私たちはレストラン・オーナーのための真のワンストップ・ショップになり、食材や備品の発注から、顧客関係管理、発注品の受取・支払まで、簡単で効率的な業務管理方法を提供したいと考えています」と同氏は言います。

Foodics社は、クラウドベースの一体型のレストラン・マネジメント・システムと販売時点管理 (POS) ソリューションを提供しており、レストラン・オーナーはiPadから複数の言語で素早くアクセスできます。iOSのさまざまなアドオン・アプリを通じて、Foodics社は現在、中東で数千のレストラン、移動式屋台、カフェ、ファストフード・チェーンにサービスを提供しています。

同社のクラウドベースのソリューションは、フロント業務 (接客管理) 、バック業務 (キッチン管理) 、バックオフィス業務 (マーケティング、経理、財務、人事、在庫管理、メニュー作成) など、レストラン経営のあらゆる側面を一変させました。

Foodics社は現在iOSのさまざまなアドオン・アプリを通じて、中東・北アフリカ地域で数千のレストラン、移動式屋台、カフェ、ファストフード・チェーンにサービスを提供しており、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、エジプト。クウェートに拠点があります。 (写真: Foodics社提供)

コロナ禍のホスピタリティ業界を乗り切る

飲食業界ではデジタル・イノベーションへの投資を推進する大きな力が働いています。当社のお客様が新型コロナウイルスのパンデミックを力強く乗り越えていることを誇りに思います。

Ahmad Al-Zaini氏とMosab Al-Othmani氏、Foodics社の共同設立者

接客業界は新型コロナウイルスのパンデミックで大きな打撃を受けましたが、レストラン業界内ではフード・テクノロジー分野でビジネス機会が生まれています。公衆衛生上の対策は、人々が接客業界をどう利用し、どのような経験をするかに多大な影響を及ぼし、テイクアウトやデジタル決済サービスが広がりました。同時に、この業界ではデジタル化が加速し、多くのレストランやバーが顧客と売上を維持しようと電子商取引を開始しました。

クラウドキッチン (実店舗を持たずネット注文とデリバリーに特化した業態) の需要に応えるため、Foodics社はFoodics PAYアプリを開発・提供してコロナ禍のレストラン事業を積極的に支援しています。この新しいアプリを利用することで、レストラン・オーナーは統合型POS決済ソリューションにアクセスし、クレジットカードおよびデジタル決済を安全に行うことができます。

「小売業界でも飲食業界でも、事業のデジタル化は大幅に加速しています。顧客の動向を追い、最適な顧客体験を提供するために、事業者はオンラインでの存在感を創出し、強化する必要があります」とAl-Zaini氏は言います。

Foodics社はコロナ禍を乗り越える過程で貴重な教訓を得ました。同社の顧客が引き続き事業に集中できるよう尽力する一方、顧客が適切な判断を行い、事業のデジタル化を進めるのを支援できるよう、ツールとデータを開発し、知見を深めています。「当社は現地拠点に重点的に投資して当社のお客様や飲食業界と密接な関係を築き、対面でスタッフからサポートを受けられるようにしています。また、創業当初から適切な人材の確保と維持に力を入れています」と同社のウェブサイトに記載されています。

Foodics社は100を超えるアプリを提供し、トップレベルのテクノロジーを業務に統合するソリューションをレストラン・オーナーに提供しています。(写真: Foodics社提供)

イノベーションに知的財産保護を添えて

イノベーションの才能に加えて、レストラン・オーナーに付加価値をもたらす便利で実用的な製品を開発できるAhmad Al-Zaini氏とMosab Al-Othmani氏は、知的財産 (IP)を適切に保護しなければ投資がリスクにさらされる可能性があることも理解していました。

Foodics社はイノベーションと起業家精神を支援する環境作りに努めており、この業界に関するアイデアを生み出すためのツールを社員に与えています。しかし、イノベーションは創出の過程で盗まれる可能性があり、知的財産権は当社の成果物を守る上で役に立つことをすぐに気付きました。

Ahmad Al-Zaini氏とMosab Al-Othmani氏、Foodics社の共同設立者

同社は現在、知的財産を非常に重視しています。いくつかの商標を登録し、契約を更新して知的財産条項を必ず含めるようにしました。「Foodics社は競争の激しい市場で事業を行っており、業界のニーズは日々変化しています。そのため、知的財産を使用したイノベーションの開発に投じた金銭的投資をリスクから守ることは当社にとって極めて重要です」とAhmad Al-Zaini氏は指摘します。

「Foodics社のようなスタートアップ企業は、イノベーションに支えられていることが多いため、各国の知的財産庁が知財に関する情報を小企業に提供することが重要になります。Foodics社のような会社にとって、無形資産を保護できる効果的な知財戦略の策定は極めて重要です。知財戦略はまた、当社の企業価値を向上させ、潜在的投資家にとっての当社の魅力を高めてくれます」と同氏は言います。

当社のような会社へのアドバイスとして、新しいアイデア、デザイン、イノベーションをすべて登録することをお勧めします。そうすれば必ず報われます。