マドリッド制度: 国際商標出願を行う – 手続の流れ

WIPOが管理するマドリッド制度における国際商標出願の手続には、主に5つのステップがあります。

  1. 国際商標出願の作成:出願方法」をご参照ください。

  2. 国際商標出願を本国官庁に提出: (注意: WIPOには送付しないでください!) 本国官庁において、基礎出願 (登録) との同一性等を確認します。その後、本国官庁は国際出願を認証し、WIPOへ送付します。

  3. 方式審査: WIPOでは、国際商標出願が全ての方式的要件 (必要な連絡先、少なくとも1の締約国の指定、画像の質、手数料の支払等) を満たしているかどうかを審査します。不備がある場合、出願人と本国官庁に対して、所定の応答期間内 (通常3ヶ月以内) に不備を解消する方法を記載した「欠陥通報」を送付します。欠陥通報の見本 PDF, Sample irregularity notice.
  1. 国際登録簿に商標が記録 (国際登録) されるとともに、「 WIPO Gazette of International Marks」において公開され、WIPOの方式的要件を満たすことを示す「国際登録証明書」(Certificate of Registration) が送付され、各指定締約国に通報が送付されます。国際登録証明書の見本 PDF, Sample Certificate of Registration.

  2. 実体審査: 各指定締約国の官庁が実体審査を行います。各官庁は、指定通報の通報日から所定の期間内 (12ヶ月または場合によっては18ヶ月以内) に、保護を付与または拒絶しなければなりません。

注意: 国際商標登録の保護の範囲は、マドリッド制度の各指定締約国の国内法によって定められます。

一目で分かる国際商標登録の手続の流れ

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各官庁での実体審査の結果どうなるか

  1. 12ヶ月または18ヶ月の期間内に何らの通知も送付されない: 保護が認められます (「黙示 (tacit) の認容」)。

  2. 「保護認容声明」が送付される:指定国官庁が拒絶理由を発見しない場合、その標章について「保護認容声明」を送付しなければなりません。保護認容声明の見本 PDF, Sample Statement of Grant of Protection
    • キューバまたは日本を指定している場合、この段階で、個別手数料の第2段階部分の支払いを求める通知が送付されます。個別手数料の第2段階部分の支払通知の見本 PDF, Sample Request for Second Part of Fee
  3. 暫定的拒絶通報」が送付される: 指定国官庁が当該標章 (一部または全部) について保護を拒絶する理由を見つけた場合、「暫定的拒絶通報」をWIPOに送付しなければなりません。WIPOは出願人に通報を転送します。通報には、拒絶の理由、その後に必要な手続 (応答期限を含む) 、再審査や審判の選択肢、現地代理人の選任の要否等が記載されます。暫定的拒絶通報の見本 PDF, Sample Notification of Provisional Refusal

    暫定的拒絶に対しては、各国レベルで不服を申立てることができます。

暫定的拒絶後どうなるか

  • 保護認容: 国際商標登録に記載された商品・役務の一部または全部について、指定国官庁が保護を付与します。暫定的拒絶後の保護認容声明の見本 PDF, Sample Statement of Grant of Protection Following a Provisional Refusal

  • 拒絶確定: 指定国官庁がその標章について「拒絶確定声明」を送付します。拒絶確定声明の見本 PDF, Sample Confirmation of Total Provisional Refusal

ヒント: この最終査定に対して、審判部や裁判所等の上級の司法・行政機関に不服を申立てることができる場合があります。これは、各締約国の国内法の定めによって異なります。各締約国の再審査・審判手続についてはMember Profiles Databaseをご覧ください。