WIPO Global Awards for SMEs cover picture

2022 WIPOグローバル・アワードのファイナリストが決定

世界各国のイノベーティブな中小企業20社が、第1回WIPOグローバル・アワードの最終選考に残っています。

選考チームは、62カ国から応募された272件の中からファイナリストを選考しました。このWIPOグローバル・アワードは、知的財産(IP)権に基づき、国内および国境を越えて経済、社会、文化の進歩に影響を与えた商業的ソリューションを称えるものであり、第1回目は中小企業の活動に焦点を当てています。

今後、ビジネスリーダーで構成される国際審査員がファイナリストから受賞者を選出し、2022年7月19日にスイス・ジュネーブのWIPO本部で開催される授賞式で発表される予定です。

授賞式の模様は、WIPOのウェブキャストサービスを通じてご覧いただくことができます。最新情報はツイッターでフォローし、#WIPOGlobalAwardsを使ってあなたも会話に参加してください。

Aerosol logo

Aerosol

Aerosol 社の主な活動は開発、生産、販売、マーケティングであり、炭素質エアロゾルのモニタリング用機器の科学技術に注力しています。

Aquamonitrix logo

Aquamonitrix

Aquamonitrix社は、水資源管理者に正確でシンプルかつ手頃な価格の栄養モニタリング用分析計を提供することに取り組んでいます。

Bigo Safe logo

Bigo Safe

Bigo社は自転車用デバイスを開発しました。ハンドメイドのプロトタイプは、視認性欠如の問題を解決し、頭の動きに基づいて光信号を作動させる斬新でシンプルな制御システムを開発しました。

China Railway Tunnel Survey and Design Institute Co., Ltd.

交通、水利、エネルギーなどの工学分野も含む、トンネルの調査、設計、コンサルティングに取り組む企業。

ForwardX Robotics

ForwardX社は、人口知能(AI)とAIの知能ロボティクスへの応用に取り組むグローバルな技術開発企業。

Gelatex logo

Gelatex

ナノファイバー素材の開発と生産により、持続可能性と健康関連産業の成長のカタリスト(触媒)となる企業。

Global Mobility Service Inc

Global Mobility Service (GMS)は、ローンやリースの与信審査に通らず、自動車を所有し働くことができない世界17億人のために、FinTechサービスを提供し、金融へのアクセスを創出することで所得の向上と雇用の創出に取り組んでいます。

Hinode Sangyo Company Ltd

日之出産業株式会社は、排水処理剤の製造・販売、排水処理施設の企画・設計・施工、排水処理施設の維持管理、水質分析・微生物分析などに取り組みます。

Hydraloop

Hydraloop社の目的は、上下水道を最大45%節約し、二酸化炭素排出量を削減し、低メンテナンスの分散型中水リサイクルソリューションで快適な生活を維持することです。

IntoCare

IntoCare社は、最先端かつ、そのクラスで最高の外科用機器の開発、製造、商品化に注力する中国のハイテク企業です。

Lucence

Lucence社は、超高感度リキッドバイオプシーテストを発明し、早期スクリーニング、診断、連続モニタリングのための信頼性の高いゲノムプロファイリングを癌患者に提供しています。

Manaomea

Manaomea社は、廃棄物を美に変えるユニークで循環型のアップサイクルソリューション「ready-to-scale」を開発しました。あらゆる繊維廃棄物を貴重な投入資源として利用し、独自のバイオ樹脂(「シークレットソース」)とブレンドして、熱帯木材のような素材を作り出します。

Noriand

Noriand社は、物流倉庫や流通企業、百貨店などで使用されるウェアラブルなミニバーコードスキャナーを開発しました。

Raycan

Raycan 2009年に設立されたRAYCAN Technology Co.(Suzhou)は、放射線検出装置と画像処理装置の開発・製造を専門とする会社です。

Schaffengott Tritona

SCHAFFENGOTT社は、世界中のすべての生命と環境を守ることができるスマートシティ、インフラ、持続可能な住宅の安定性を創造するために、技術革新と努力を続けています。

Spacenet

国内有数の移動式気象観測所や衛星中継車用地球局を独自に設計・開発している会社です。

Splink

Splink社は、認知症という大きな課題に対して、健康な段階での予防から発症後の病気と共存できる社会へ貢献する一貫したソリューションを提供しています。

Shylon

SHYLON社は、屋外建築、景観、街路照明の設計、生産、市場に特化し、優れた工業デザイン能力と革新的で簡潔な設計原理によって、優れた品質を作りだしています。

Teqball

曲がったテーブルという極めてシンプルなアイデアで、年齢や性別に関係なく、いつでもどこでも、屋内でも屋外でも遊べるスポーツを生み出しました。

Thermy

Thermy社は、熱画像と人工知能を組み合わせた、乳がん早期発見のための知的研究を行っています。

次に行われるのは?

知的財産、イノベーション、ビジネスの専門家であり、幅広い経歴を持つ7名の審査員が、20の候補者を評価します。審査員は、候補者の多様性や所在地を考慮しながら、IPの商業化の成功や経済、社会、文化へのプラスの影響など、様々な基準を用いて評価します。

WIPOグローバル・アワード受賞者には何が贈られる?

最終受賞者5名には、以下のような様々な賞が授与されます。

  • WIPOグローバル・アワード・ムラーノ・トロフィー(WIPO Global Awards Murano Trophy)
  • 授賞式、授賞式特設ウェブページ、WIPOメディア、その他知的財産関連の外部メディアを通じたプロモーション、認知度向上
  • 受賞者のために調整された中小企業向け知的財産スキルアップコースによるスキルアッププログラム
  • ビジネス又は研究協力をさらに拡大するための、カスタマイズされた指導プログラムの提供、及び、金融・商業スポンサーシッププログラムへのアクセスの支援

背景

WIPOは、知的財産を活用してイノベーションを起こした中小企業に報いることにより、知的財産資産の商業化を促進することを目的とした新しい取り組み、「中小企業向けグローバル・アワード・コンテスト」を開始しました。このコンテストは、経済的、社会的、文化的進歩に影響を与える、知的財産権に基づく創造的な商業的ソリューションを発掘することを目的としています。