WIPO知財診断ツール

「WIPO知財診断ツール」(WIPO IP Diagnostics) は、企業が自社の保有する知的資産を把握するのに役立つ無料の自己診断ツールです。
各セクションの質問に回答するだけで、自社の知財及び事業の競争力等に関して解説とアドバイスが記載されたレポートを取得できます。

知財診断は2段階に分けて行われます。まずは事前診断を行うために、自社の事業に関する10個の質問に回答してください。回答内容に基づき、関連性の高い分野が特定されます。次に2段階目の診断に進みます。2段階目の診断は10のセクションに分かれています。

セクションごとに、事前診断の結果に基づき自動的に生成されたより詳細な質問に回答するよう促されます。

2段階目の診断の各セクションの回答内容 (及び事前診断の回答内容の一部) に基づき、システムが知財診断レポートを自動生成します。

レポートの生成が完了して緑色のチェックマークが表示されると、ダウンロードできます。

知財診断レポートでは、自社の事業に関連性があると診断された知財関連リスク及び知的財産権の管理に有用な情報が提供されます。予備的な知財監査にも利用でき、事業における知財戦略の検討材料としても役立ちます。

中小企業等の企業支援実施機関に対しては、WIPO知財診断ツールを企業が簡単に見つけられるよう、企業支援実施機関のウェブサイト上で本ツールのリンクを共有することを推奨しています。リンクを掲載するには、WIPO知財診断ツールの事前診断ページにアクセスし (「WIPO知財診断ツールのご利用開始」ボタンまたは下のリンクのいずれかをクリック)、ページ右上の言語メニューから言語を選択してから、アドレスバーに表示されるURLをコピーしてウェブサイトでお使いください。
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動画: 知財診断ツールによる知的財産の分析と事業への活用

ローカライズ版

各国の知財庁や広域機関の協力の下、特定の言語や仕様に最適化されたWIPO知財診断ツールも開発されています。

各国翻訳版

National and regional adaptations

Industry-specific adaptations

イベント

WIPO知財診断ツールは、WIPOが2021年11月9日に国際貿易センター (ITC) および国際商業会議所 (ICC) と共同で主催した「WIPO IP Diagnostics Going Global」(WIPO知財診断ツールのグローバルリリース) イベントで、披露されました。

パートナー

WIPO-ICC共同イニシアチブ

国際商業会議所 (ICC) は、100ヶ国以上の企業4,500万社以上を代表する機関です。ICCの主なミッションは、すべての人のためにあらゆる時にあらゆる場所でビジネスを促進することです。ICCは、世界の一流企業や中小企業、企業団体、商工会議所等の会員から構成されます。
WIPO知財診断ツールのリリースにICCが参加し支援を提供したことに加え、WIPOとICC Centre of Entrepreneurship (CoE) はこの共同イニシアチブを通じて、起業家が知的財産法制度を活用して無形資産を適切に管理できるよう支援する目的で提携しています。WIPO知財診断ツールはCoEに配備され、またICCの会員企業の間で使用が奨励されます。このツールはCoEを通じて提供される研修やワークショップでも使用され、起業家のニーズに応じて微調整が加えられます。

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