Rednote:世界中で話題になっている中国のソーシャルメディアアプリ

ある中国のソーシャルメディアプラットフォームが、WIPOのマドリッド制度を活用してグローバルに事業を拡大した経緯

2013年、中国の上海から新たなソーシャルメディアプラットフォームが登場しました。そのシンプルでありながら力強い使命は、「人々の生活に気づきとひらめきを届ける」ことでした。有限会社Xingyin Information Technologyが運営する「rednote」(中国語では「小紅書」)は、何百万人もの人々が情報を発見し、共有し、買い物をする方法を一新しました。そして、瞬間を切り取り、体験を共有し、共通の情熱を通じてつながりが生まれる、活気あふれるコミュニティへと成長しました。

rednoteの投稿から抜粋した5枚のソーシャルメディア風の写真(山でスノーボードを抱えたカップル、サイクリスト2人、ジョギングをする2人、そして写真を撮っている若い女性など)の画像
Rednote—「世代を超えた日常生活の百科事典」。

「rednote」は、ソーシャルネットワーキングとEコマースの力を融合させ、ユーザーが写真や動画、ライブ配信を投稿することで、購買の決断に影響を与え、トレンドを生み出すことを可能にしています。「これは単なるソーシャルアプリ以上のものです」と、Xingyin Information Technologyは述べています。「信頼できるライフスタイルガイドであり、賢い消費の選択への入り口です」

月間アクティブユーザー数は数百万人に達し、これまで以上に多くの人々が「rednote」を利用するようになっています。

安全で信頼できるコミュニティを持つライフスタイルアプリ

Xingyin Information Technologyは、「rednote」を「ライフスタイルと趣味のコミュニティ」と位置付けています。これは、人々が誠実に参加し、友好的かつ互いを尊重し合う形で交流できる、安全で居心地の良い空間です。「世代を超えて、共通のライフスタイルへの関心を通じて人々が集う場であり、ヒントやアイデア、人生経験を求める人々に人気の検索サイトでもあります」

大規模なパーソナライゼーションに活用される深層学習アーキテクチャと、分散型のコンテンツ配信方式により、このプラットフォームは、ユーザーが閲覧するコンテンツをより自由にコントロールできるように設計されています。さらに、膨大な数の本物のユーザーレビューを活用することで、ブランドや販売者と関連性の高いターゲット層を的確に結びつける独自の「欲しいものが見つかる」システムが実現し、健全なEコマースのエコシステムを構築しています。

rednoteに掲載されているライフスタイル関連の投稿4件を示す画像(家具に関する投稿が1件、演劇に関する投稿が1件、美容に関する投稿が1件)
「rednote」は、健康的で持続可能な「ライフスタイルEコマース」モデルを掲げています。

オンラインの世界にとどまらず、Xingyin Information Technologyは「Rural Wandering」のような公共の取り組みを支援し、農村観光の振興や、発展が遅れている地域に新たな活力を吹き込むことに貢献しています。

現在、rednoteの月間アクティブユーザー数は3億5,000万人を超えており、その70%超が検索を通じて利用しています。また、多様な言語的・文化的背景を持つ海外のユーザーが参加するにつれ、コミュニティの規模はさらに拡大しています。同ブランドの影響力と活力はますます高まり、世界規模のダイナミックなSNSとEコマースが一体になったサービスとしての地位を確立しています。

急速な国際的成長の中で「rednote」ブランドを保護する

2025年初頭、海外ユーザー数が急増し、rednoteのブランド展開において重要な節目となりました。しかし、それは新たな課題ももたらしました。国際市場での認知度の急速な高まりにより、グローバルな商標保護がXingyin Information Technologyの最優先課題となりました。

強固かつ柔軟な商標保護を提供できる解決策を必要としていた同社は、世界中で商標を保護するための効率的で合理化された仕組みであるWIPOのマドリッド制度を基盤とした包括的なブランディング戦略を迅速に策定しました。

「rednote」が世界的な商標保護のためにマドリッド制度を選んだ理由

市場開拓と柔軟な事業転換を可能にする

同社は次のように述べています。「初めてグローバル市場に進出しようとする多くの企業にとって、複数の国での商標登録にかかる高額な費用は、大きな経済的負担となり得ます。マドリッド制度は、『柔軟に進み、安全に撤退する』という賢明な戦略を提供しています。企業はまず、主要なターゲット国数か国でマドリッド制度を利用し、様子を見ることができます。事業が予想通りに成長しなかった場合でも、リソースを過剰に投入してしまうことなく、損失を抑えることができます。しかし、もし事業が軌道に乗れば、保護の範囲を他のマドリッド制度加盟国へと迅速に拡大することができます。マドリッド制度は、当社の国際的な事業拡大において強力な味方となり、戦略的な事業調整を確実に行うことを可能にしてくれました」

1回の出願で100か国超における商標保護を実現

マドリッド制度を通じて単一の国際商標出願を行うことで、同社は「rednote」の商標について、100か国以上で同時に保護を求めることができました。

「中核的な無形資産として、商標は多国籍の事業運営において極めて重要な役割を果たしており、ブランドアイデンティティとライセンス供与といった目に見える側面だけでなく、税務計画やコンプライアンスといった根本的な考慮事項にも影響を及ぼしています。マドリッド制度は、WIPOに一度の出願を行うだけで、対象となるすべての市場で効力が生じる、極めて便利な手続を提供しています。その合理化されたプロセスのおかげで、複雑な書類手続や公証、他言語への翻訳、そしてコストのかかる遅延を回避することができました。私たちのような、極めて短期間で迅速に保護を確保する必要がある企業にとって、これは素晴らしい解決策です。」
Xingyin Information Technology

優先権:ブランド保護における時間的優位性の確保

Xingyin Information Technologyはまた、マドリッド制度を活用して、自社の国内商標登録に基づく優先権を主張し、貴重な時間的優位性を確保することができます。

「これにより、当社のブランド保護活動が大幅に円滑化され、市場が急成長する状況においても、戦略的かつ落着いて対応することができました。「rednote」が急速に国際的な人気を集め始めた際、国内の商標に基づいて優先権を主張できたおかげで、新たな国々に保護範囲を迅速に拡大することができました。これにより、悪意のある先回り登録や権利侵害を効果的に防ぐことができ、戦略的な意思決定を行うための貴重な猶予期間を確保することができました。」
Xingyin Information Technology

多国同時出願による効率化で商標登録費用を削減

複数の市場での保護を求めるために、各国で個別に出願を行う場合と比べ、単一の国際商標出願を、それも単一の通貨で行うことによる大幅なコスト面での恩恵は、大きな利点でした。

「マドリッド制度は、複数の国や、複数の商品・サービスの区分において商標を保護する必要がある場合に、特に有益です。私たちはこれによって、グローバルな商標保護にかかる費用負担を効果的に軽減しつつ、より広範な地域をカバーできるようになったのです。」
Xingyin Information Technology

すべての市場にわたる一元的なポートフォリオ管理

マドリッド制度は、新たな市場での保護を求めることから、すべての市場における登録の管理や更新を一括で行うことまで、柔軟な管理機能を提供しています。

「マドリッド制度のおかげで、国際商標登録の対象地域を、必要に応じていつでも新たな市場へと拡大することができるようになります。これにより、急速で時に予期せぬビジネスの変化に対応できるだけでなく、何よりも、商標の監視に関連する事務負担や、権利を維持するためのコストを削減することができます。」
Xingyin Information Technology

Rednoteのグローバルな商標ポートフォリオ

現在、「rednote」に関連する7件の国際商標登録が、WIPOのマドリッド制度を通じて保護されており、これには「rednote」およびその中国語版である「小紅書」が含まれています。

2024年に出願された「rednote」の商標登録は、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、南北アメリカの100か国超での保護を求めています。すでにアフリカ知的財産機関(OAPI)の全17加盟国を含む約70か国で保護が認められていることから、「rednote」は、今後もグローバルな事業拡大を継続していくための好位置につけています。

「今後も、創造性と人間性重視の価値の保護に尽力するWIPOのマドリッド制度を活用し、世界中のコミュニティに『人々の生活に気づきとひらめきを届ける』という私たちの夢をお届けしていきます。」
Xingyin Information Technology

マドリッド制度について

マドリッド制度は、単一の言語による単一の出願を提出し、単一の通貨で手数料一式を支払うことで、130超の国で商標を登録することができる、便利で費用対効果の高いソリューションです。

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