PCTニュースレター 09/2023: 実務アドバイス
注意: 以下の情報は PCT ニュースレターに当初掲載された時点では正しいものでしたが、一部の情報はすでに適用されない可能性があります。例えば、関係する PCT ニュースレターが発行されて以降、PCT 規則、実施細則、そしてPCT 様式に修正が行われた可能性があります。また、特定の手数料の変更や特定の出版物への参照は、すでに有効ではない場合があります。PCT 規則への言及がある場合は常に、実務アドバイスの掲載日に施行されている規則がその後修正されていないか慎重にご確認下さい。
eGuide のPCT出願人の手引に関する変更の管理について
Q: 当方は大手特許弁理士事務所のパラリーガルで、重要な案件に対応する担当者として国際段階と国内段階における出願要件とPCT手数料の動向を管理しています。これまでは、当弁理士事務所が特に関心のある官庁の過去のファイルを把握する目的で、PCT出願人の手引を印刷したものに注釈を付けたり、電子PDF文書に注釈を付けたりしていました。近々、PDF文書が利用できなくなる可能性があり、今後は「eGuide」のみを利用すべきだと聞いています。eGuideを利用する場合、PCT出願人の手引に関連する重要な情報を引き続き管理していくにはどうすればよいでしょうか。手引の内容を管理する当方の職務に役立つeGuideの新機能はありますか?
A: PCT出願人の手引の完全電子版は「eGuide」と呼ばれ、2022年12月に利用開始されました (ニュース参照)。その利用開始以来、技術的な改良が重ねられ、直近では2023年9月15日に改良が加えられました。従来の手引に掲載される、官庁が担うPCTの各役割に対応する別個のPDF附属書とは異なり、eGuideでは官庁に関連する全ての情報を1ページにまとめて表示しています。各ページは、複数のPDF 附属書を開かずに、上部のナビゲーションバーから移動したり、検索機能 (又はCTRL + F) を使って検索することができます。また、必要に応じて印刷機能 (又はCTRL + P) を使って特定のページを印刷したり、或いは機関に引き続き手引の内容をPDFコピーで参照したい方がいれば、(例えば「pdfに印刷する」機能を利用して) 内容のPDFコピーを生成することも可能です。
ある官庁に関するページで、どの部分が以前の内容と比べて変更されたのかを知りたい場合には、青色で表示されたテキストから確認することができます。例えば、あるPCT手数料の料金が変更された場合、該当するページの最新版が発行されるまでは、新料金は青色で表示されます。なお、ある段落の一部が変更された場合には、変更された段落全体が青色で表示されます。さらに、全ての変更点の要約をまとめたダイジェストが各プロファイルの上部に掲載されています。ダイジェストには、文書内の全ての変更点へのリンクと、後日発効する最新版へのリンクが含まれます。
さらに、ページ上部から過去の発行版にアクセスすることで、ユーザは過去全ての背景情報を把握することができ、加えられた変更を確認することができます。過去の情報へのアクセスは、PCTニュースレターアーカイブ (特に手数料表) と公示 (PCT公報) アーカイブ(/pct/en/official_notices/index.html) をご利用下さい。過去のPCT出願人の手引に掲載された情報の入手については、国際事務局 (IB) にお問い合わせいただくことも可能です。
また、eGuideでは各二文字コードにカーソルを合わせると、国や機関、関連官庁の正式名称を表示する「マウスオーバー」(訳者追記: マウスポインターを特定の位置にかざすこと) 情報も収録しています。下線が引かれた二文字コードをクリックすると、該当するページが新しいタブで表示され、関連情報を検索することができます。これにより、ある官庁ページに他の官庁への参照 (例えば関連するISAの情報) が含まれていても、元のページに戻らずに、その情報に直接アクセスすることができます。
さらに、ダイジェストにある将来変更予定の青色で表示された情報に「マウスオーバー」すると、以前の内容が欄内に表示され、特にPCT手数料の変更を確認する際には便利です。
eGuideは様々な官庁から提供される情報により毎週更新されます。毎週お届けする電子メール配信にご登録いただくことにより、変更のあった官庁の手引ページへのリンクを入手することができます(https://www3.wipo.int/newsletters/en/#pct_guide)。
現在のところ上記eGuideの機能は、英語と仏語の両言語でご利用いただけます。IBは今後、eGuideを他の言語へも拡張していく意向です。二つの一般部分 (訳者追記: 付属書を除いた「国際段階の概要」と「国内段階の概要」の二つ) はすでにロシア語とスペイン語でも利用可能となっています。eGuideの詳細は以下をご利用下さい。
/pct/en/guide/index.html