Madrid e-Filing: クロアチアの商標出願人も利用可能に
2023年1月31日
マドリッド制度締結国 であるクロアチア共和国でWIPOのMadrid e-Filingサービスが利用可能となり、本サービスを利用する官庁は合計19庁になりました。
2023年1月30日より、クロアチアの商標出願人・権利者は、クロアチア共和国国家知的所有権庁 (SIPO) のウェブサイトから直接オンラインで商標の国際登録出願を行うことができるようになります。
「クロアチアの商標出願人・権利者はMadrid e-Filingを利用することで、国内商標登録の保護範囲の拡張を安全性の高いオンライン環境で行うことができるようになります。クロアチアのユーザにとってのMadrid e-Filingの最大の利点はおそらく、SIPOと直接連絡できることと、WIPOからの欠陥通報を即時に受領して応答できることです。これにより国際登録の手続にかかる時間を大幅に節約することが可能になります。」
クロアチア共和国国家知的所有権庁 (SIPO)
Madrid e-Filing: 完全にデジタル化されたプロセス
Madrid e-Filingは、ユーザが商標の国際出願を行い、知的財産庁がそれを処理するための、完全にデジタル化された効率的な環境を提供します。商標出願人・権利者は、本国官庁と直接連絡できるようになるだけでなく、WIPOからの欠陥通報についてもこのプラットフォームを通じて受領・応答できるようになります。このプロセスは安全性が高いものであり、ユーザは貴重な時間を節約することができます。
Madrid e-Filingの利用方法
- SIPOのウェブサイトからMadrid e-Filingにアクセスします。
- ログインし、「New application (新規出願) 」を選択します。
- 国内 (クロアチア) での基礎出願・登録番号を入力して、基礎商標の主な情報 (出願人/名義人の氏名、商標の種類、標章、商品・役務) を直接インポートします。
- 画面の指示に従って出願を完了します。
- 手数料を支払います。
- WIPOに納付する手数料は、WIPO予納口座またはクレジットカードや銀行振込、PayPalで支払うことができます (支払方法を参照)。
- (WIPO手数料とは別に) SIPOに納付する手数料はSIPOに直接支払う必要があります。
その後の流れ
- 出願はMadrid e-Filingを通じて認証のためSIPOに直接送付されます。
- SIPOによる認証が完了すると、Madrid e-Filingを通じて、出願は方式審査・登録のためにWIPOに返送されます。eMadridからアクセス可能なMadrid Monitorで出願のテータスをいつでもリアルタイムに確認することができます。
Madrid e-Filingについて
Madrid e-Filingは、すべてのマドリッド制度締結国の広域/国内官庁が無料で利用できるツールです。WIPOでは、各官庁の既存のIT環境にMadrid e-Filingを統合させるための技術サポートを提供しています。
詳細については貴庁でMadrid e-Filingを導入する方法をご覧ください