注意: 以下の情報は PCT ニュースレターに当初掲載された時点では正しいものでしたが、一部の情報はすでに適用されない可能性があります。例えば、関係する PCT ニュースレターが発行されて以降、PCT 規則、実施細則、そしてPCT 様式に修正が行われた可能性があります。また、特定の手数料の変更や特定の出版物への参照は、すでに有効ではない場合があります。PCT 規則への言及がある場合は常に、実務アドバイスの掲載日に施行されている規則がその後修正されていないか慎重にご確認下さい。

国際出願のライセンシングの利⽤可能性の表⽰

Q: 当⽅はある⼤学の機械⼯学科に勤務しており、当学科で新しい機器を開発したのでPCT出願の提出を予定しております。我々の関⼼分野におけるさらなる研究開発のための資⾦を調達するため、ライセンシングすることで我々の発明を産業界で利⽤可能にしたいと考えています。本発明をライセンシングにより利⽤可能とすることを希望する旨を出願のどこかに表⽰することは可能でしょうか?またその場合、ライセンシングの利⽤可能性を表⽰する国を特定することは可能でしょうか?

A: 2012年1⽉から、特定のPCT出願に含まれる発明をライセンシングを通じて関⼼のある者へ利⽤可能とする出願⼈の意向を、PATENTSCOPE上で公開することを国際事務局(IB)へ請求することが可能になりました。この無料のサービスは、ライセンシングを促進する制度を設けるため、2010年6⽉ のPCT作業部会による勧告を受け導⼊されました。

そのような情報の公開を希望する場合、"ライセンシングによる利⽤可能性の表⽰請求" を直接IBへ送付すべきです。送付のための最善の⽅法は以下のとおりです:

  • ePCTのアクション機能"ライセンシングによる利用可能性の表示請求" の利用、又は
  • 様式PCT/IB/382の"ライセンシング目的の利用可能性の表示請求" の提出。当該様式は、以下のリンク先からご利用可能です:

www.wipo.int/pct/en/forms/ib/editable/ed_ib382.pdf

また、要求される情報の全てが含まれていれば、ライセンシングによる利用可能性の表示請求を書簡の形式でIBへ提出することも可能です。好ましくは、"ライセンシングによる利用可能性の表示請求"である旨を書簡において明確に示すべきです。

ライセンシングによる利用可能性の表示請求を提出する際、希望により以下を行うことが可能です:

  • 請求項に係る発明を全てのPCT締約国においてライセンシングする意向がある旨を明記する、若しくは請求項に係る発明のライセンシングを希望する締約国を明記する
  • 請求項に係る発明をライセンシーによる独占的又は非独占的な使用のためにライセンシングするのか否かを明確にする、及び
  • ライセンシングの追加条件を含む。

また、ライセンシング契約に関心がある場合に連絡を取るべき担当者の詳細な連絡先を含むべきです。担当者は必ずしも該当する国際出願に記載された出願人や代理人である必要はありません。しかしながら、ライセンシングによる利用可能性の表示請求自 体は、国際出願の代理人又は共通の代表者により署名されなければなりません。

ライセンシングによる利用可能性の表示請求は、国際出願日以降、優先日から30ヶ月の満了までいつでもIBへ送付可能です。出願時にライセンシングによる利用可能性の表示請求の送付を希望する場合、その旨を適切に表示すべきです。ePCT出願を利用して出願する場合、最も簡単な方法は関連するePCTアクション機能を利用することです。当該機能は、必要な全ての情報の入力 を促すとともに、PATENTSCOPE上に掲載される請求に関する要件を満たす、ライセンシングによる利用可能性の表示請求を自動的に表示します。PCT-SAFEを利用して出願する場合、"Accompanying items" タブの"Other" を選択し、"Licensing availability request"と名前を付けて、ライセンシングによる利用可能性の表示請求を国際出願に添付すべきです。

ライセンシングによる利用可能性の表示請求の提出を希望する時点で、すでに国際出願が提出されている場合には、該当の様式又は書簡が正しいファイルに保有されることを確実にするため、IBが出願の手続を開始するまで待つ必要があるでしょう。

ライセンシングに関する請求を複数提出可能な点、また、優先日から30ヶ月の満了までは、提出済みの請求を変更可能な点にご留意ください。複数の請求を提出する場合、又は既存の請求を変更する場合、貴殿の最新の請求は、要請又は変更についての完全な情報を含む、常に自己 自己 完結した書類であることを確実にする必要があります。また国際段階の間いつでも、又は国内段階の間であっても、PATENTSCOPEからライセンシングの表示を削除するようIBへ要請することも可能です。削除した後でも、ライセンシングの請求と当該通信は、PATENTSCOPEの"Related Documents(関連書類)" タブから利用可能な履歴ファイルの一部として残ります。

ライセンシングの利用可能性を非常に早期の段階で知らせたい場合には、PCT第21条(2)(b)の規定に従い、早期の国際公開請求の提出を検討可能なことにご留意ください。

ライセンシングの表示は、特定の出願に関する書誌情報(PATENTSCOPE上の"Bibliographic data(書誌情報)"タブから)に反映されますが、公開された国際出願自体の一部にはなりません。書誌情報ページのライセンシングに関する説明に、ライセンシングによる利用可能性の表示請求自体の内容へのリンクが張られており、第三者が当該内容に直接アクセスすることができます。ライセンシングによる利用可能性の表示請求は、別個の文書としてPATENTSCOPE上の"Documents(書類)" タブからもご利用可能です。

請求項に係る発明のライセンシング目的の利用可能性に関する表示を出願人が提出した国際出願の検索を希望する潜在的なライセンシーは、以下のリンク先から、"Field Combination(構造化検索)" へ行き、提示される"ライセンシングによる利用可能性のボックス" をチェックしてご利用ください。

www.wipo.int/patentscope/search/en/structuredSearch.jsf

当該検索基準は、組み合わせ/複数フィールド検索でも利用可能であるため、第三者は、請求項に係る発明が特定の技術分野に関連する、ライセンシングの情報を含む国際出願を検索することができます。RSSフィードを登録することも可能です。登録すれば、検索結果は、ライセンシング情報を含む新たなPCT出願が公開される毎週木曜日にRSSリーダーにて自動的に更新されます。