グローバル・イノベーション・インデックス2021 年:新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックにもかかわらずイノベーションへの投資は堅調。日本は世界13位に上昇するも起業やICT、海外直接投資に課題。

Geneva, 2021/09/21

Portulans Institute、および企業パートナーであるブラジル全国工業連盟 (CNI) 、インド産業連合 (CII) 、Ecopetrol 社 (コロンビア) 、トルコ輸出業者協会 (TIM) の協力により、WIPO が発行。

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックが人々の生命や経済に甚大な被害をもたらす中、世界の多くの地域で政府と企業がイノベーションへの投資を拡大したことがグローバル・イノベーション・インデックス(Global Innovation Index ,GII)2021年版で明らかになり、パンデミックを克服し、パンデミック後の経済成⾧を確かなものとするには、新しいアイデアが不可欠であるという認識が高まっていることを示しています。

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学術論文等の科学的成果、研究開発費、知的財産出願数、ベンチャー・キャピタル取引は2020 年も増加し、危機前の水準を上回りました。特に、研究開発費はパンデミックによる景気後退にもかかわらず、過去の低迷期よりも堅調でした。

しかし、GII が新たに作成したグローバル・イノベーション・トラッカーによると、コロナ禍の影響は業界によるばらつきが大きいことがわかります。ソフトウェア、インターネットおよび通信技術、ハードウェアおよび電子機器産業、医薬品、バイオテクノロジーなど、イノベーション関連のアウトプットがある企業は、イノベーションへの投資を拡大し、研究開発活動を強化しました。一方、パンデミック封じ込め策で深刻な打撃を受けたセクターの企業や、ビジネスモデルが人と接触する活動に左右される企業 (輸送や旅行など) は、支出を削減したことをイノベーション・トラッカーは示しています。GII2021 は、最先端分野における技術の進歩は非常に有望であることを示しており、COVID-19 ワクチンの迅速な開発はその好例です。

「今年のグローバル・イノベーション・インデックスは、COVID-19 のパンデミックが人々の命や暮らしに甚大な影響を及ぼしたにもかかわらず、デジタル化、テクノロジー、イノベーションを採用している多くのセクターを中心に、素晴らしい回復力が見られたことを示しています。」とWIPO のDaren Tang (ダレン・タン) 事務局⾧は述べています。「世界がパンデミックからの復興を目指す中、直面している共通の課題を克服し、より良い未来を築くには、イノベーションが不可欠です。グローバル・イノベーション・インデックスは、パンデミックから力強く立ち直るために計画を策定する政策立案者や企業を支援する、他に類を見ないツールです。」

世界の経済圏のイノベーション能力とアウトプットに関するGII の年間ランキングによると、継続してランキングの上位を占めているのは、ごく少数の高所得国が殆どです。しかし、中国、トルコ、ベトナム、インド、フィリピンなど一部の中所得国が上位との差を縮め、イノベーションの状況が変化しています。

スイス、スウェーデン、米国、英国は引き続きイノベーション・ランキングをリードし、いずれも過去3 年間トップ5 に入っています。2021 年には韓国が初めてGII ランキングのトップ5 に加わりました。アジアからは他に、シンガポール (8 位) 、中国 (12位) 、日本 (13 位) 、香港 (中国) (14 位) の4 つの経済圏がトップ15 にランクインしています。

(WIPO/Berrod)

世界ランキング

  1. スイス (2020 年第1 位)
  2. スウェーデン (2)
  3. アメリカ合衆国 (3)
  4. 英国 (4)
  5. 韓国 (10)
  6. オランダ (5)
  7. フィンランド (7)
  8. シンガポール (8)
  9. デンマーク (6)
  10. ドイツ (9)
  1. フランス (12)
  2. 中国 (14)
  3. 日本 (16)
  4. 香港 (中国) (11)
  5. イスラエル (13)
  6. カナダ (17)
  7. アイスランド (21)
  8. オーストリア (19)
  9. アイルランド (15)
  10. ノルウェー (20)

世界のイノベーションの地理的状況の変化には、地域差があります

北米とヨーロッパが引き続き、世界のイノベーション環境を大きくリードしています。東南アジア・東アジア・オセアニアのイノベーション・パフォーマンスは過去10 年間で最も活発で、上位との差を縮めた唯一の地域となりました。

中所得経済圏の中でトップ30 に入っているのは、依然として中国だけです。ブルガリア (35 位) 、マレーシア (36 位) 、トルコ (41 位) 、タイ (43 位) 、ベトナム (44 位) 、ロシア連邦 (45 位) 、インド (46 位) 、ウクライナ (49 位) 、モンテネグロ(50 位) が GII ランキングのトップ50 に入りました。

ただし、着実に上位との差を縮めているのはトルコ、ベトナム、インド、フィリピンのみです。中国以外では、経済規模が大きいこれらの経済圏が、世界のイノベーション環境を一変させる可能性があります。

「新興国は継続的にイノベーション・システムを改善することは困難であると感じていることが多いものの、一部の中所得経済圏はイノベーションにおいて先進国への追い上げを見せていることをGII は示しています。」とコーネル大学経営大学院の元学部⾧であるSoumitra Dutta 教授は述べています。「特にこうした新興国は、国際技術移転により国内イノベーションを補完することに成功し、技術的に優れた、国際的に取引可能なサービスを開発し、最終的によりバランスのとれたイノベーション・システムを構築しています。」

GII 2021の新しい調査結果

  • イノベーションへの投資額はパンデミック前に過去最高を記録し、2019 年の研究開発費は5%と著しい伸びを示しました。
  • 研究開発費で上位に入る経済圏のうち、データが入手できる経済圏では、2020 年も引き続き研究開発費への政府予算の配分が増加しました。世界の研究開発支出の上位企業では、2020 年にはR&D への支出額が約10%増加し、R&D に力を入れている企業の60%が支出額を増やしました。
  • ベンチャー・キャピタルの取引件数は2020 年に8%増加し、過去10 年間の平均成⾧率を上回りました。アジア太平洋地域での大幅な増加が、北米およびヨーロッパでの減少を補って余りました。アフリカおよび中南米・カリブ海地域も2 桁の伸びを記録しました。2021 年第1 四半期のデータは、2021 年にベンチャー・キャピタル取引がさらに活発化することを示唆しています。
  • 発表された科学論文の数は、2020 年には世界全体で7.6%増加しました。

「GII2021 の主な調査結果によると、ランキングが上位の経済圏では注目すべき変化が生じています。韓国が10 位から5 位へと大幅に順位を上げたことに加え、昨年はフランス (11 位) と中国 (12 位) が引き続き順位を上げたことが確認されました。両国はGII ランキングのトップ10 入りが視野に入っています。この3 カ国の例は、イノベーションを奨励する政府の政策とインセンティブが引き続き重要であることを明確にしています。全体として、2019 年から2020 年に見られたトレンドはCOVID-19 によって中断されることはなく、イノベーションを推進する企業は、医療およびバイオサイエンス以外の分野でも比較的潤沢な資金を官民から調達することができました。」とINSEAD でグローバル指数プロジェクトを担当するBruno Lanvin 理事は述べています。

イノベーションに関するGII2021のパートナーズ

2021年の世界のイノベーションリーダー

地域 / 順位 経済圏 GII2021 世界ランキング
北米
1 アメリカ合衆国 3
2 カナダ 16
サハラ以南アフリカ1
1 南アフリカ 61
2 ケニア 85
3 タンザニア連合共和国 90
中南米・カリブ海
1 チリ 53
2 メキシコ 55
3 コスタリカ 56
中央アジア・南アジア
1 インド 46
2 イラン・イスラム共和国 60
3 カザフスタン 79
北アフリカ・西アジア2
1 イスラエル 15
2 アラブ首⾧国連邦 33
3 トルコ 41
東南アジア・東アジア・オセアニア
1 大韓民国 5
2 シンガポール 8
3 中国 12
ヨーロッパ
1 スイス 1
2 スウェーデン 2
3 英国 4

1サハラ以南アフリカ (SSA) の上位3 経済圏は島嶼国を除きます。同地域のトップ5 は、モーリシャス (1 位) 、南アフリカ (2 位) 、ケニア (3 位) 、カーボベルデ (4 位) 、タンザニア連合共和国 (5 位) です。

2

北アフリカ・西アジア (NAWA) の上位3 経済圏は島嶼国を除きます。同地域のトップ4 は、イスラエル (1 位) 、キプロス (2 位) 、アラブ首⾧国連邦 (3 位) 、トルコ (4 位) です。

北米

米国とカナダで構成される北米は、世界で最もイノベーションが進んでいる地域です。米国は3 年連続で3 位を維持し、カナダは順位を上げて16 位となりました。

米国は、「国別特許数」、「大学の質」、「科学出版物の影響力」、「R&D に注力しているグローバル企業」などの主要指標でリードしています。また、サンノゼ-サンフランシスコ・クラスターを筆頭に、トップ科学技術クラスターの数が24 と世界最多です。カナダは、ベンチャー・キャピタル取引、ジョイント・ベンチャーおよび戦略的提携取引でトップです。

ヨーロッパ

GII 上位25 経済圏のうち16 経済圏がヨーロッパの国々で、うち7 経済圏がトップ10 に入っています。

スイスが11 年連続でイノベーション・ランキングの世界1 位で、スウェーデン (2 位) と共に10 年以上にわたりランキングのトップ3 に入っています。スイス、スウェーデン、英国 (4 位) は過去3 年間トップ5 に入っています。

今年順位を上げたのは、ヨーロッパの10 の経済圏で、特にフランス (11 位) とエストニア (21 位) のランキングが上昇しました。フィンランド (7 位) は、「法の支配」で世界トップです。スウェーデン は「特許ファミリ件数」でトップ、WIPO の特許協力条約 (PCT)に基づく国際特許出願件数でスイスと同率首位です。ノルウェー (20 位) は「ICT の利用」と「教育支出額」でトップ、英国は「大学の質」と「科学出版物の影響力」でリードしています。スイスは、「国別特許数」と「知的財産受領額」など、イノベーション・アウトプットでヨーロッパの首位に立っています。

東南アジア・東アジア・オセアニア

東南アジア・東アジア、オセアニア地域のイノベーションは過去10 年間に著しく進展し、北米およびヨーロッパとの差を縮めています。韓国 (5 位) 、シンガポール (8 位) 、中国 (12 位) 、日本 (13 位) 、香港 (中国) (14 位) の5 経済圏が世界のイノベーション・リーダーです。

2013 年以来、中国は着実にGII の順位を上げ、世界的なイノベーション・リーダーとしての地位を確立すると同時に、トップ10 に迫っています。中国には19 のトップ科学技術クラスターがあり、深セン-香港-広州と北京がそれぞれ2 位と3位に入っています。

韓国はイノベーションの成果で大きく順位を上げ、特に「商標登録件数」、「グローバルなブランド価値」、「文化的・創造的サービス輸出額」の指標でその傾向が顕著でした。マレーシア (36) は、11 年間トップ30 に近い順位を維持していますが、依然としてトップ30 に入っていません。

タイ (43 位) 、ベトナム (44 位) 、フィリピン (51 位) 、インドネシア (87 位) は、過去10 年間でGII の順位を5 から40上げています。タイとベトナムは「市場の洗練度」で、フィリピンは「知識および技術の産出」で世界のトップ30 に入っています。これらの国々は現在、その他の主なイノベーション指標でも上位に入っています。タイは「企業によって資金提供される研究開発費」で1 位、ベトナムとフィリピンは「ハイテク輸出額」で世界トップクラスです。

中央アジア・南アジア

インド (46 位) がこの地域のトップで、2015 年以降着実に順位を上げ、2020 年にトップ50 入りしました。イラン・イスラム共和国 (60 位) とカザフスタン (79 位) がこれに続きます。

インドは低中所得グループでは2 位です。「ICT サービス輸出額」指標で引き続き世界をリードし、「国内産業の多様化」や「科学と工学の大学卒業生数」などの指標でも上位に入っています。ベンガルール、デリー、ムンバイは科学技術クラスターのトップ100 に入っています。

ウズベキスタンは、著しくランクアップした国の1 つで、7 つ順位を上げて86 位になりました。カザフスタン (79 位) とタジキスタン (103 位) は、2021 年にイノベーション・パフォーマンスが改善しましたが、ここ数年間は安定性を欠いています。タジキスタンは低所得グループの2 位です。

北アフリカ・西アジア

イスラエル (15 位) 、キプロス (28 位) 、アラブ首⾧国連邦 (UAE) (33) がこの地域のトップ3 です。UAE は2018 年から継続して順位を上げています。キプロスは「ICT サービス輸出入額」と「モバイル・アプリ創造件数」で、イスラエルは「研究開発費」、「ベンチャー・キャピタル取引」、「PCT 特許」で世界をリードしています。UAE は、「企業の研究者数」と「民間セクターによって資金提供される研究開発費」でトップ5 に入ります。

トルコ (41 位) は大きくランクアップしてトップ50 入りし、着実に上位との差を縮めています。また、イスタンブールとアンカラに2 つの有力な科学技術クラスターがあります。この地域では、他にオマーン (76 位) 、エジプト (94 位) 、アルジェリア(120 位) を含む8 経済圏が順位を上げました。

中南米・カリブ海

チリ (53 位) がこの地域のトップで、メキシコ (55 位) とコスタリカ (56 位) がこれに続きます。この地域で60 位までに入っているのはチリ、メキシコ、コスタリカ、ブラジル (57 位) のみです。メキシコを除き、過去10 年間、一貫して順位を上げている国はほとんどありません。

この地域で順位を上げたのは11 経済圏で、特にアルゼンチン (73 位) 、パラグアイ (88 位) 、エクアドル (91 位) で著しい進展が見られました。ブラジルは5 つ順位を上げ、2012 年以降で最高のランキングを記録し、ペルー (71 位) と共に、初めて経済発展のレベルから予想される以上のイノベーションの成果を上げました。ブラジルには、中南米で唯一、トップ100 の科学技術クラスターがあり、サンパウロのクラスターが66 位に入っています。

チリは、イノベーション・システムのバランスが最も良く、「コンピューター・ソフトウェア支出」、「高等教育機関における学生数」、「新規事業」などの指標で上位に入っています。ブラジルは「知的財産支払額」と「電子参加」で優れたパフォーマンスを示し、ペルーは「起業家向けのマイクロファイナンスのローン総額」で、コスタリカは「文化的・創造的サービス輸出額」で、それぞれリードしています。

サハラ以南アフリカ

モーリシャス (52 位) 、南アフリカ (61 位) 、ケニア (85 位) 、カーボベルデ (89 位) 、タンザニア連合共和国 (90 位) がこの地域をリードしています。ケニアとタンザニア連合共和国のみがトップ100 に安定して入っており、パフォーマンスを次第に改善させています。

カーボベルデは89 位に入り、2013 年の103 位から大幅に順位を上げました。この地域で他にランキングが上昇したのは、ナミビア (100 位) 、マラウイ (107 位) 、マダガスカル (110 位) 、ジンバブエ (113 位) 、ブルキナファソ (115 位) を含む9 つの経済圏です。ルワンダ (102 位) は低所得国1 位の座を取り戻しました。

モーリシャスはベンチャー・キャピタル取引でトップです。ナミビアは「教育支出額」で、南アフリカは「株式の時価総額」でこの経済圏のトップです。

サハラ以南アフリカは、経済発展のレベルから予想される以上のイノベーションの成果を上げている経済圏 (6) を最も多く輩出している地域で、ケニアは11 年連続で予想を上回る成果を上げています。

グローバル・イノベーション・インデックスについて

今年で第14 版となるグローバル・イノベーション・インデックス2021 (GII) は、企業パートナーであるブラジル全国工業連盟(CNI) 、インド産業連合 (CII) 、Ecopetrol 社 (コロンビア) 、トルコ輸出業者協会(TIM) の協力を得て、Portulans 研究所とWIPO が共同で出版しています。2021 年はアカデミック・ネットワークを設立し、世界の主要大学がGII 調査に参加し、GII 調査結果の学界における普及を支援しました。

2007 年に始まったGII は、イノベーションの測定という課題を設定し、経済政策を決定する上での基礎となりました。GIIの年次結果を体系的に分析し、パフォーマンスを改善するための政策を策定している政府が増えています。また、GII は2019 年に採択された国連経済社会理事会の「開発のための科学・技術・イノベーション (Science, Technology andInnovation for Development) 」に関する決議において、持続可能な開発目標 (SDGs) に関連してイノベーションを測定するための信頼できるベンチマークとして認識されています。

毎年発表されるGII の中心となるのは、パフォーマンスの評価指標で、132 経済圏のイノベーション・エコシステムをランク付けします。GII は、世界中の官民のデータソースから81 の指標を収集した、豊富なデータセットに基づいています。イノベーションの定義が拡大する中、従来のイノベーション評価指標以外の指標を含んでいます。研究開発施設や発表される科学論文にとどまらず、社会やビジネスモデル、技術などの側面を含む、より一般的で広範な指標を使用します。経済圏ごとに1 ページのプロファイルを作成し、すべての指標について、GII の他の経済圏と比較したパフォーマンスを記録しています。経済圏のプロファイルは、各経済圏の相対的な強みと弱みも明らかにします。

GII2021 は、2 つのサブインデックスの平均として計算されます。イノベーション・インプットのサブインデックスは、革新的な活動を実現・促進する経済的要素を評価するもので、(1) 制度、 (2) 人的資本と研究、 (3) インフラストラクチャー、 (4) 市場の洗練度、 (5) 事業の洗練度、の5 つの柱に分類されます。イノベーション・アウトプットのサブインデックスは、革新的な活動の実際の成果を捉えるもので、(6) 知識および技術の産出と (7) 創造的なアウトプットの2 つの柱に分けられます。

このインデックスは、独立した統計監査を受けるために、欧州委員会の共同研究センターに提出されています。報告書の全文はこちらのサイトからダウンロードできます: www.globalinnovationindex.org

グローバル・イノベーション・インデックス2021 年の枠組み

コーポレート・ネットワーク・パートナーズ

Portulans 研究所の支援を受けるGII コーポレート・ネットワークには、インド産業連合 (2008 年以来の最⾧のコーポレート・パートナー) とブラジル全国工業連盟 (2017 年以来のパートナー) が参加し、トルコ輸出業者協会とコロンビアのEcopetrol 社が今年加わりました。イノベーションの中心となるのは、企業と民間セクターの組織であるため、コーポレート・パートナーの貢献は、GII に重要な影響を与えています。

CNI について

ブラジル全国工業連盟 (CNI) はブラジルの国内産業を代表する公的組織です。1938 年の設立以来、CNI は起業家と国内工業生産を支援する公共政策の推進を支持し、行政・立法・司法機関やブラジル内外の各種機関・組織と対話を行ってきました。CNI は、ブラジル27 州の工業連盟と約120 万社が加盟している1,276 の業界団体を統括しています。さらに、産業社会奉仕団 (Serviço Social da Indústria - SESI) 、全国工業職業訓練機関 (Serviço Nacionalde Aprendizagem Industrial - SENAI) 、Euvaldo Lodi 研究所 (Instituto Euvaldo Lodi - IEL) を直接的に管轄しています。また、イノベーション主導型事業開発機関 (MEI - Entrepreneurial Mobilization for Innovation) の取りまとめも行っています。MEI は、ブラジルで事業を行っている企業の戦略にイノベーションを組み入れ、ブラジルのイノベーション政策とイノベーション・エコシステムの実効性を高めることを目的として2008 年に設置されました。

CII について

インド産業連合 (CII) は、政策課題について政府と緊密に協力し、ソートリーダーと交流し、産業の効率性・競争力・事業機会を改善することを通じて、産業界、政府、市民社会と連携し、インドの発展を促進する環境の整備や維持に取り組んでいます。

125 年以上にわたり、CII はインドの発展の道筋を形成するために尽力し、国家開発におけるインド産業の取り組みを変革するために積極的に取り組んでいます。このインド有数の産業団体には、官民セクターから9,000 を超える組織が加盟し、294 の国・地域・セクターの産業団体から30 万社以上の企業が間接的に参加しています。

62 の事務所には、インドにおける10 のセンター・オブ・エクセレンス (中核的拠点) の他、オーストラリア、エジプト、ドイツ、インドネシア、シンガポール、UAE、英国、米国の8 つの海外事務所が含まれ、133 カ国で394 のカウンターパート機関とパートナーシップを締結しています。CII はインド産業と世界のビジネス界の窓口としての役割を果たしています。

TIM について

トルコ輸出業者協会 (TİM) は61 の輸出業者団体を統括する唯一の組織で、27 セクターの10 万を超える輸出業者を代表しています。1993 年の設立以来、TIM は官民組織間の対話を継続して輸出政策を指揮し、トルコ輸出業者の国際競争力の強化を目指してきました。TIM の主なミッションは、国内トップ企業の国際的な競争力を高め、輸出が輸入を上回るようトルコの貿易収支を改善することです。イノベーションと起業家精神は、競争優位を獲得するために不可欠です。こうした考え方を理解し、政府と業界の認識に意義を見いだすこと、競争力のある分野での輸出力をつけるために取り組むことが、TIM の組織体制と行動計画の中心です。

Ecopetrol 社について

Ecopetrol 社は、17,000 名超の従業員を擁するコロンビア最大の企業であり、アメリカ大陸における主要な総合エネルギー企業の1 社です。Ecopetrol 社は、コロンビアの炭化水素バリュー・チェーンの大手企業であり、国外ではアメリカ大陸において盆地計画に戦略的に取り組んでいるほか、米国、ブラジルおよびメキシコにおいて探鉱・開発・生産事業を行っています。最近では、Interconexión Eléctrica S.A.社 (ISA) を買収し、ブラジル、チリ、ペルーおよびボリビアの送電事業、チリの道路コンセッション、および電気通信で主導的な存在となっています。同社は、2050 年までに炭素排出量を実質ゼロとする目標に合わせて、エネルギー転換の4 つの柱である競争力、多様化、脱炭素化、TESG (テクノロジー、環境、社会、ガバナンス) を通じてイノベーションを推進することで、中南米における脱炭素とエネルギー転換の取り組みを主導したいと考えています。中南米の大手エネルギー・プラットフォームとして、また、GII コーポレート・ネットワークに加盟した初の石油ガス会社として、同社は、持続可能性、エネルギー転換、脱炭素化の促進に向けてテクノロジーが担う役割を強く認識し、イノベーションが鍵になると確信しています。本パートナーシップを通じて、コロンビアのイノベーションの発展、経済復活の原動力として同社が担うべき役割、ならびに本ネットワークにおける通信技術およびイノベーションの分野の主要な当事者との協力の可能性をめぐる議論に参加することにより、同社の国際的地位が高まり、不可能が可能になることで、同社、同社のステークホルダーおよびコロンビアに引き続き利益がもたらされるでしょう。

アカデミック・ネットワーク・パートナーズ

2021 年にアカデミック・ネットワークが設立され、世界の主要大学がGII 調査に参加し、GII 調査結果の学会における普及を支援しました。アカデミック・ネットワークのメンバーは以下の通りです。

Portulans 研究所

Portulans 研究所 (PI) はワシントンDC を拠点とする、非営利、中立の独立系シンクタンクです。2019 年に設立されたPI は、コミュニティ間の知識を深め、人々、テクノロジー、イノベーションが持続可能で革新的な成⾧にどのように貢献するかについて意見を交換し、独立した立場からの精緻な評価基準とデータに基づく調査を通じて、政策立案者に情報を提供することを目的としています。

PI は、政府、国際機関、民間セクター、市民社会、学界のソートリーダーを集め、豊かな未来のために、人々、テクノロジー、イノベーションに投資するビジネスの検討課題を推進しています。

Portulans 研究所との連携により、グローバル・イノベーション・インデックス (GII) はSoumitra Dutta 氏とBruno Lanvin氏が中心となって作成し、世界知的所有権機関 (WIPO) が公表しています。GII は、政策立案者、ビジネスリーダー、その他のステークホルダー間の官民対話を促進する、価値あるベンチマーキング・ツールへと発展しました。Portulans 研究所は、GII のアカデミック・ネットワークおよびコーポレート・ネットワークのパートナーの活動拠点としても機能しています。

プレス関連の連絡先

WIPO

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samar.shamoon@wipo.int
+41 22 338 8161

Edward Harris
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国際的な知的財産に関する条約や基準について話し合う場を与え、民間部門に営利ベースのIPサービスを提供し、政府が開発戦略の一環としてIPを活用する能力開発を助けるとともに、無料でIP情報へのアクセスを提供しています。

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