マドリッド制度に関する新ITシステムについて(7月の最新情報)

2016年6月23日

新システムである「Madrid International Registrations Information System(MIRIS)」の運用開始に関する前回のお知らせ以降、ユーザーや各国/地域官庁の利益を保護しつつ、Madrid Registryの業務を一刻も早く回復すべく様々な対策を講じてきました。

具体的には、MIRISの運用開始に係る問題を解決するため、3つの方策が立てられております。1つ目は意図した通りに機能していない一部のシステムを復旧させること、2つ目はパフォーマンスと使いやすさを向上させること、3つ目はプラットフォームの長期的な実行可能性を判断するため現在のMIRISシステム設計を外部評価することです。

マドリッド制度に係る重要な最新情報は以下の通りです。

係属中の案件の審査期間

Madrid Registryの審査処理件数はMIRIS導入前の水準に戻っていませんが、2016年第3四半期には通常の状態に戻るように進められています。それまでは、国際出願、更新、事後指定、決定、変更事項、更正の全ての取扱いカテゴリーで未処理案件が蓄積します。その結果、審査係属期間は長くなることが見込まれています。これはウェブサイト上で公表される6ヶ月の平均審査期間にも反映されます(現在公表されている数値はMIRISの運用開始による影響を完全に反映したものではないことにご注意ください。)。今後12ヶ月で、溜まった未処理案件を解消し、MIRISの運用開始前の水準に戻すことを目指しています。

申請中の書類の状況は、Madrid Real-Time Statusを通して確認することができます。

欠陥通報及び暫定的拒絶通報

わずかな例外案件を除いて、欠陥通知書及び暫定的拒絶通報は、現在通常どおり発送されるようになりましたが、システムの不具合により、名義人が同じ通報を複数回にわたり受領するケースが報告されています。その場合には最初に届いた通知に従ってください。

名義人の中には、暫定的拒絶通報の受領の遅れによって、応答期限の遵守が困難になる場合もあります。そのような場合、WIPOは解決を図るべく、対象となる指定締約国官庁と連携を図っています。概して、各官庁は十分な理解と柔軟性を示しており、可能な限り名義人を支援する解決策を見出すようにしています。

指定締約国への応答期限について懸念がある場合、名義人はWIPOに連絡することが可能です。

更正

MIRISの更正処理については、まだ十分に進んでおらず、現在も問題解決に努めております。この作業に平行して、WIPOは今夏以降に新しい更正処理のシステムを確立する予定です。更正の申請をより迅速に処理することができるようになるものです。当面は、更正申請の証拠が必要な場合は、その旨の証明書を申請するためClient Records Unitまでご連絡ください。

E-Services

E-Servicesについては、徐々に安定した状態に戻りつつあります。2016年6月27日から6月30日の間に発生したデータの整合性に関する問題は解決いたしました。

カスタマーサポート

現在、電話やメールによる問い合わせへの回答時間が通常よりも長くなっています。これは、2016年1月以降、MIRISの導入に関する問い合わせが10%増加し、2016年6月には電話による問い合わせが35%増加したことによるものです。問い合わせの増加に対応するため、Madrid Registry部では、カスタマーサポートサービスの人員を増やして対応を行っております。

お問い合わせ先

Madrid Customer Serviceまでお問い合わせください。