マドリッド制度 – 商標の国際登録制度
マドリッド制度とは
マドリッド制度は、世界中で商標を登録・管理するのに便利で費用対効果の高いソリューションを提供する制度です。この制度を利用して単一の国際商標出願を提出し手数料一式を支払うことで、最大128ヶ国で商標保護を求めることができます。一元管理されたシステムを通じて、グローバルな商標ポートフォリオの管理・更新・拡張が可能です。
手数料は次の通りです。
- 基本手数料 (653スイスフラン、または色彩付き標章の場合は903スイスフラン) (注: 後発開発途上国の知財庁に出願を行う場合は90%の減額が適用されます。) および
- 付加手数料・追加手数料等 (商標の保護を求める国および商品・役務の区分数に応じて異なります。)
保護の地理的範囲を拡張したり、国際登録を修正・更新するには、追加の手数料の支払いが必要です。
関連情報: 手数料を計算する | 手数料および支払方法 | オンラインでの支払い
マドリッド制度のオンラインサービス – eMadrid
eMadridからオンラインで安全にセルフサービス方式で商標登録の出願や商標ポートフォリオの管理ができます。
eMADRID (オンライン手続)
eMadrid – 国際商標保護のためのオンラインゲートウェイ
マドリッド制度の利用方法
マドリッド制度は、出願から更新まで、商標のライフサイクル全体を通じてユーザをサポートします。
(写真: Getty/anyabercut)
国際商標出願を行う前に、ターゲット市場における同一または類似の商標を調査しましょう。
(写真: Getty/Galeanu Mihai)
国際商標出願の手続・追跡方法についてご案内します。 重要: 国際商標出願をする前に、自国の知財庁 (本国官庁) において、国内・広域の商標出願・商標登録を行う必要があります。
(写真: Getty/Khaosai Wongnatthakan)
eMadridを使って国際商標を簡単に管理することができます。連絡先の変更、保護を求める地理的範囲の拡大 (事後指定)、名義人の変更、代理人の選任、登録の更新等の方法については、こちらをご覧ください。
マドリッド制度について学ぶ
マドリッド制度について理解を深め、実用的な知識を得るために役立つ主なリソースに、こちらからアクセスできます (マルチメディア・コンテンツ) 。
WIPOの専門家が解説を行う双方向配信のウェビナーを無料でリアルタイムで受講いただけます。受講をご希望の方は登録手続を行ってください。録画アーカイブも視聴可能です。
チュートリアル動画をご覧いただくことで、eMadridを使ってマドリッド制度の主な手続を行う方法について学ぶことができます。
事業家や中小企業から多国籍企業まで、マドリッド制度のユーザがグローバルな事業展開を進める上でマドリッド制度をどのように活用しているか、様々な事例を通してご紹介します。
WIPOのポッドキャストシリーズ「WIPOD – International Trademark System Talks (国際商標制度談義) 」を聴いてマドリッド制度の歴史を学ぶことができます。
さらに詳しく学びたいは、マドリッド制度の「ディスタンスラーニングコース」(遠隔学習コース) をお試しください。
マドリッド制度の締約国の知財庁向けの情報
マドリッド制度の締約国には、本国官庁および指定国官庁としてさまざまな役割があります。「Madrid Office Portal」や様式集等の便利なツール、現在処理中の国際出願および事後指定についての統計情報、締約国の義務については、こちらをご覧ください。
WIPOでは、マドリッド制度への参加を希望する国に対して、マドリッド制度に適用される条約であるマドリッド協定議定書への加入準備の支援を行っています。必要な準備作業や、加入手続を支援するために開発されたツールについては、こちらをご覧ください。
マドリッド制度の締約国は、全てのユーザーのためにマドリッド制度を改善することを目的として、さまざまな事項を話し合うために年1回、作業部会およびマドリッド同盟総会を開催しています。過去および今後の会合については、こちらをご覧ください。
マドリッド制度に関する質問
マドリッドカスタマーサービスのスタッフが、皆様の質問にお答えし、商標手続やマドリッド制度のサービス全般についてご案内します。 受付時間: 月曜~金曜の09:00~18:00 (ジュネーブ時間)
お問い合わせ | 電話: +41 22 338 86 86