出願から登録までの流れ:国際登録出願手続

マドリッド制度は、国際的な出願および登録を可能とする制度です。WIPOにおいては、方式審査のみを行っています。

国際登録出願に指定されている各締約国の官庁は、各国で実体審査を行った後、商標の保護の範囲を決定します。

ステージ1:本国官庁を通じた国際登録出願

本国官庁にその国の商標の出願または登録(「基礎商標」)を有していると、マドリッド制度に基づき、国際登録出願ができるようになります。この出願は、本国官庁に提出されなければなりません。本国官庁は商標を認証した後、WIPOに提出します。 国際登録出願に関する詳細についてはこちら.

ステージ2:WIPOによる方式審査

WIPOは国際登録出願に対する方式審査のみを行っています。これは、WIPOにおいては商標の保護の認容または拒絶は判断していないことを意味します。この方式審査では単に、国際登録出願に記載されている情報、例えば、出願人の氏名(名称)および住所、商標の画像が鮮明か、少なくとも加盟国が1カ国以上指定されているか(国際登録出願を提出した加盟国以外であるか)、商品・役務の一覧がニース国際分類に従って分類されているか、必要な手数料の支払いがなされているかなどを確認します。

方式審査の結果

1) 出願が方式要件を満たしていない場合、WIPOは欠陥通報を通知します

  • 国際登録出願が適切に要件を満たしていない場合(例えば、出願人の詳細といった必要な情報の記入が漏れていたり、または、商標の画像が不鮮明だったりした場合)、WIPOは「欠陥通報」を出願人および本国官庁に送付します。この通知には、欠陥の内容、期限内(通常は3ヶ月)に修正する方法、その問題に対処するべき者(欠陥の種類により、本国官庁または出願人が対象になります)、欠陥が是正されない場合どうなるかが記載されています。
    • 欠陥通報のサンプル PDF, Sample irregularity notice

2) 出願が方式要件を満たしている場合、WIPOは国際登録簿に記録(国際登録)し、公表します。

  • 国際登録出願に必要な情報がすべて記載され、欠陥がない場合、WIPOは国際登録簿に記録(国際登録)し、その商標をWIPO Gazette of International Marks (公報) で公表し、国際登録出願で指定した締約国の官庁に通報します。この段階で、出願人は国際登録の名義人となります。
  • その後、WIPOは国際登録証を出願人に送付します。
    • 国際登録証のサンプル PDF, Sample Certificate of Registration
この登録書は、 各国(広域)の官庁において登録されたことを通知するものではないことにご留意ください。この段階では、WIPOによる登録証は、出願がWIPOの方式要件を満たして国際登録簿に記録されたことを示しているにすぎません。商標の保護の範囲はこの段階で決定しておらず、 次の段階である指定締約国の官庁によって行われる実体審査の結果によって最終的に決定されます。

ステージ3:各国(広域)の官庁による実体審査

WIPOが国際登録簿に商標を記録した後、各官庁が実体審査を開始できるように、国際登録出願に指定された加盟国の官庁(「指定締約国官庁」と言います)に通報されます。

指定締約国官庁は、国内の法律に従い、各国(広域)の出願の審査と同様に、国際登録の対象となっている商標の実体審査を行います。登録の有無および範囲は、WIPOが指定された官庁に通報してから12ヶ月以内(もしくは、該当する加盟国では18ヶ月以内)に決定されます。

各国(広域)の官庁による実体審査の結果についての詳細

詳細については、マドリッド協定及びマドリッド協定議定書に基づく標章の国際登録に関するガイド、パラグラフB.II.11.01から 31.01をご参照ください。PDF, Madrid Guide