Madrid e-Filing:登録手続きが簡単になり、ユーザーエクスペリエンスが向上しました

WIPOでは、Madrid e-Filingシステムを大幅に改良し、さまざまな新機能をご利用いただけるようにしました。今後、国際登録の出願には最も効率的な申請方法であるこのシステムを是非ご利用ください。

新しい機能

1. 米国を指定国とする場合の電子的な「商標を使用する意思の宣言」(様式MM18)

Madrid e-Filingでは、米国を指定国とする場合、必須書類である「商標を使用する意思の宣言」(電子的な様式MM18)の出願人による入力と提出を確実にするため、これらの作業を実行したかを確認する質問が自動表示されるため、国際登録出願手続がより簡単になり、また書類不備のリスクを抑えます。

米国を指定国とする場合、様式MM18の提出が必須となります。出願人は、この様式を提出しないまま出願書類を申請することができなくなりました。

国際登録出願で米国を指定国とする場合、出願人が誠意を持って 商業的に、明記した商品または役務との関連で商標を使用する意図がある旨を記載した正式な宣言も一緒に提出する必要があります。このため、出願人はマドリッド制度様式MM18と様式MM2(国際登録出願)も提出しなければなりません。これらの追加書類を提出し忘れた場合、WIPOから「欠陥通報」を受けることとなり、登録手続が遅れ、追加費用もかかります。Madrid e-Filingでは、米国を指定国とした国際登録出願に対しては、様式MM18が手続に自動的に含まれるようになっています。

米国が規定する使用意思の要件に関する詳細は、Member Profiles Databaseをご覧ください。

2. WIPO Pay

新機能を搭載し、安定性と安全性を強化したオンライン決済プラットフォームで、よりスムーズに手数料を支払うことができます。知財庁は、出願人がクレジットカード、銀行振込、 WIPO予納口座から希望の決済方法を選択できるよう、引き続き決済方法をカスタマイズできます。

新しいWIPO Pay

3. 「受領日」自動入力

知財庁は出願書類がe-Filingシステムで受領された日時に基づき、国際登録出願書類の「受領日」を自動入力するように設定することができます。自動入力された受領日時は出願人側のインターフェースにも反映されます。

4. 欠陥通報への対応期限の電子通知

知財庁は新しいカスタマイズ可能な各種設定機能により、出願人に欠陥通報への対応期限を通知することができます。

5. 商品・役務リストの事後指定

出願人は、デフォルトで、国際登録出願の商品・役務リストに、表示や区分を追加することができるようになりました。

e-Filingを導入すべき理由。電子国際登録出願の利点

Madrid e-Filingは知財庁が出願手続きにかかる時間や欠陥通報を受ける頻度を減らし、出願人は従来の紙の様式よりも便利かつスピーディに国際登録出願ができるようになります。そのため、WIPOは国際登録出願時にe-Filingを使用することを推奨しています。

e-Filingの主な利点。

  1. ミスのないデータ自動入力で、登録が簡単 – e-Filingは知財庁の国が採用している商標登録簿や、TMviewまたはWIPOのGlobal Brand Databaseといった国際データベースからデータを検索するように設定することができます。出願人は基礎商標と関連する出願番号や国際登録番号を入力するだけで、全ての関連データが自動的にインポートされます。そのため、知財庁はミスのない基礎商標と同一の商標データを受領し、よりシンプルかつ効率的に認証手続を行うことができます。
  2. 欠陥通報のリスクを下げる– e-Filingは出願人が 必須情報(指定国及び基礎商標の詳細情報により異なります)を不備のない状態で申請するのに役立ちます。出願に関係のない入力欄は表示されませんので、ユーザーにとって出願手続きがより簡単になります。同様に、必須情報(たとえば、色彩付きの商標向け手数料や追加書類である様式MM18)に不備のある出願書類は申請することができないため、欠陥通報のリスクを下げ、出願人の時間を節約し、費用を削減することに繋がります。
  3. あらゆる言語でインターフェースをカスタマイズ可能 – e-Filingのインターフェースは、各知財庁が使用している言語に完全に無償で翻訳することができます。知財庁が使用している言語がマドリッド制度指定の出願言語(英語、フランス語、スペイン語)と異なる場合、GoogleTranslateMadrid Goods & Services ManagerTMclassを内蔵したe-Filingモジュールをお使いいただけます。これらのアプリケーションを活用し、商品・役務リストの翻訳や、区分の検証ができます。

Madrid e-Filingとは

知財庁のニーズを把握したWIPOが独自に開発したe-Filingは、マドリッド制度の電子国際登録出願用インターフェースです。これに参加する知財庁は、従来の様式MM2の代わりにMadrid e-Filingを使うことができます。本サービスには、ユーザー(出願人)用とカスタマイズ可能な本国官庁用の2つのモジュールがあります。

e-Filingでの出願人用インターフェース

Madrid e-Filingでは、商品・役務リストを含む出願人の基礎商標に関するデータが、知財庁の選んだ商標のデータベースから自動的にインポートされ、出願人が国際登録出願を行う際に、このデータが自動入力されます。知財庁は電子申請された出願書類を受理し、WIPOにそのまま転送することができます。

e-Filingシステムはペーパーレスの電子出願とWIPOとのやりとりを促進するためのプラットフォームです。このe-Filingプラットフォームを使って、WIPOは知財庁に欠陥通報を送信し、これを受領した知財庁は欠陥通報の最新状況の確認や、ユーザー/出願人への当該通報の転送を行うことができます。

Madrid e-Filingでは、ユーザー認証や翻訳サービス、技術サポートサービスが無償で利用できます。システムに関心のある全ての知財庁がこの無償のサービスを利用できます。

導入方法

知財庁は無償でe-Filingを簡単に導入できます。WIPOは初期評価の段階から技術的サポートを提供し、現在のITシステムにe-Filingを導入する方法をお伝えします。

初期評価が終わると、知財庁にはカスタマイズした試用版システムが提供されるため、出願人にサービスを提供する前にe-Filingをお試しいただけます。さらに、TMviewに参加している場合は、商標データをそのまま使うことができるため、e-Filingの導入がさらに簡単になります。

Madrid e-Filingに関する詳細や、試用版システムをお試しになりたい場合は、Madrid Information Systems Division(マドリッド制度情報システム課)のアプリケーション・ソフトウェア・プロジェクト・マネージャである Peter Bakerまでお問い合わせください。

商標権者ですか。本国官庁に連絡し、Madrid e-Filingの導入を勧めてください。

詳細はこちら