本ラウンドテーブルは、世界知的所有権機関(WIPO)と一般社団法人日本知的財産協会(JIPA)の共催により開催され、日本のイノベーションにおける無形資産投資の役割について探ります。WIPOおよび日本の産業界のリーダーや専門家が登壇し、無形資産投資に関する世界的な最新動向や、イノベーションと経済成長を促進するための活用方法について議論を行います。
議論の基礎となるのは、WIPOとルイス・ビジネススクールが7月9日に共同で発表した報告書『World Intangible Investment Highlights 2025』です。本報告書では、ソフトウェア、知的財産、研究開発、ブランド、デザインなどの無形資産が、世界のGDPに占める割合を急速に高めている実態が示されています。実際、世界全体での無形資産投資は、2008年以降、有形投資の3倍以上の速さで成長しており、経済の不確実性の中にあってもその傾向は続いています。
本報告書は、世界のGDPの過半を占める中・高所得国を対象に、政策立案者やビジネスリーダーが、無形資産の進化する役割を理解するための、これまでにないデータを提供しています。詳しくは、WIPOとルイス・ビジネススクールの連携をご覧ください。
2025年7月22日(火)、政策担当者、産業界のリーダー、専門家が登壇し、以下のテーマについて議論する予定です:
- 『World Intangible Investment Highlights 2025』からの知見とその日本への示唆
- 日本経済における無形資産の役割無形資産に投資する企業が直面する課題と機会
- 有形・無形資産投資における人工知能との関係性の進化
- 日本における無形資産投資とイノベーションを支える政策・制度的枠組み
日本におけるイノベーションと成長の推進における無形投資の役割にご関心がありましたら、ぜひ下記よりご参加登録ください。(日英同時通訳付)
開催情報:
日時
2025年7月22日(火)日本時間 午後4:00~5:30
開催形式
オンライン(Zoom)
プログラム(時間はすべて日本時間となります)
午後4:00~4:20 開会の辞
- WIPO知的財産・イノベーション・エコシステム部門 (IES) 事務局長補、Marco M. Alemán
- 内閣府知的財産戦略推進事務局長、中原裕彦氏
- 日本国特許庁 長官、河西康之氏
- 日本知的財産協会 (JIPA) 理事長・セイコーエプソン株式会社 執行役員 知的財産本部長、 小林利彦氏
午後4:20~4:45 プレゼンテーション – 「2025年の世界無形資産投資の注目点: 日本のイノベーションをとりまく世界のトレンドと洞察」
- ルイス・ビジネススクール応用経済学専任教授、Cecilia Jona-Lasinio氏
- WIPO IES 経済・データ分析部 (DEDA) 複合指標研究課課長、Sacha Wunsch-Vincent
- WIPO IES DEDA複合指標研究課研究員、Anmol Kaur Grewal
- 独立行政法人経済産業研究所 (RIETI) 理事長、深尾京司氏
- 学習院大学経済学部教授、宮川努氏
午後4:45~5:20 パネルディスカッション – 「イノベーションと成長のための無形資産投資の活用: 日本企業の視点」
司会: WIPOインフラ・プラットフォーム部門 事務局長補、夏目健一郎
- JIPA副理事長・富士通株式会社 ビジネス法務・知財本部 知財グローバルヘッドオフィス長、和泉恭子氏
- JIPA副理事長・サントリーホールディングス株式会社 ものづくりCoE本部 知的財産部長、岡本貴洋氏
- JIPA常務理事・貝印株式会社取締役/上席執行役員 知財・法務本部長 CIPO兼CLO、地曵慶一氏
午後5:20~5:30 総括
- WIPO日本事務所長、澤井智毅
- JIPA専務理事、上野剛史氏