各加盟国の制度や審査手続き情報を確認できるMadrid Member Profiles Databaseの紹介

2017年6月14日

2017年5月21日、WIPOは年次INTA 年次総会のユーザーミーティングで新しいMember Profiles Databaseを発表しました。リリースが期待されていた、このE-Serviceにより、マドリッド制度加盟国の制度や審査手続き情報を確認できるポータルサイトが提供され、今後は、簡単に多くの必要な情報にアクセスすることができるようになります。

(Photo: iStockphoto.com)

新しい機能

国際登録出願をする際、Member Profiles Databaseを使用して、保護の対象となる商標の種類や、「本国官庁」を通じて国際登録出願を行う方法などを含む、ターゲットとする国の知財庁の制度や手続等の詳細について調べることができます。

マドリッド制度を通じて国際登録された後は、このデータベースのシンプルで使いやすいインターフェースを使用して、国際登録で指定したマドリッド制度の加盟国における主な手続きや各種の期限に関する情報にアクセスできます。

Member Profiles Databaseの機能および利点に関しては、E-ServicesのパンフレットPDF, E-Servicesのパンフレットまたは“出願:マドリッドE-Services”のページをご覧ください。

Madrid Member Profiles Databaseの使用方法

Member Profiles Databaseは、2つの簡単なステップで使用することができます。まず初めに、情報を知りたい加盟国を選択し、次に知りたい情報を選択します。

次のような様々な情報から選択できます。

  • 商標の記載に必要な事項
  • 団体標章、証明標章又は保証商標に関する必要事項
  • 各加盟国の分類の審査実務に関する情報
  • 拒絶、異議申立、審査期間の宣言(1年または18ヶ月)、不使用取消、第三者による情報提供に関する期限と起算方法
  • 暫定拒絶、異議申立、第三者による情報提供の対応方法および手数料
  • 商標の取消および無効の手続き
  • 代替(Replacement)および変更(Transformation)

Member Profiles Databaseでは、確認できた情報の保存、共有、印刷が素早く簡単にできます。

本国官庁を通じた国際登録出願に関する情報および暫定拒絶への対応方法へのアクセス方法を含むMember Profiles Databaseの詳細な使用方法は、Member Profiles Quick Start Guide PDF, Member Profiles Quick Start Guideをダウンロードしてご覧ください。

マドリッドE-Servicesの今後の展開

Member Profiles Database の提供は、 商標のライフサイクルを通じて、シンプルで使いやすい利用者のことを念頭においたオンラインサービスをユーザに提供するというマドリッド登録部(Madrid Registry)の構想の次のステップをなすものです。ユーザーがより速く、効率的に情報にアクセスし、商標を管理できるようにするために 、今後数カ月かにわたり、新しく進化した一連のE-Serviceと各種資料を提供していきます。

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