いつの時代でも芸術とも言える子育てにおいての実用性と親密さの探求によって、ベビーキャリアというシンプルでありながら独創的な発明が誕生しました。何世紀にもわたって、世界中の親たちは、乳児の安全と安心を守り、絆を育むための実用的な方法を模索してきました。文化によって、スリングやおくるみ、パプースなど、様々な方法や素材を取り入れて、旅行、仕事、日常業務の際に小さな子供たちを運んできました。
世界が進化するにつれて、不快感を最小限に抑え、安全性を最大限に高めることのできるベビーキャリアの必要性も高まっています。
「Tushbaby」は、起業家であり、3児の母でもあるTammy Rant氏によって2017年に設立された米国を拠点とする会社です。
ベビーキャリア業界に革命を起こすというビジョンを持って、Rant氏は親子の生活を変えるための旅に乗り出しました。
成功の秘訣は何だったのでしょうか。それは、快適性、安全性、機能性を最優先にして考え抜いたデザインです。
Tushbaby - スタイリッシュで実用的なベビーキャリア
他の数多くの親御さんたち同様に、Rant氏も「くっつきたがりの (Velcro) 」赤ちゃんを常に抱っこすることによる肉体的な苦行と格闘していることに気づきました。
「私の娘は生後8か月で、他の多くの赤ちゃんと同じように、いつも抱きしめられたいと思っていました」とRant氏は説明します。「私の背中、腕、腰には常に負担がかかっていました。私は、一切の不快感を軽減しながらも、自由に動くことができるキャリアを見つけたいと思っていました。」
彼女が試したベビーキャリアの限界に不満をもったRant氏は、自分の手で問題を解決することにしました。彼女は自分でベビーキャリアを作ることにしたのです。
Rant氏は、小児科医やカイロプラクターと緊密に協力して、健康と安全性を促進するベビーキャリアを作成しました。彼女は、ニーズと不満に関する情報を集めるために、親御さんたちのフォーカスグループの話を聞きました。彼女は実用性を考慮して、予備のおむつ、ボトル、電話や財布などの身の回り品の収納機能を組み込みました。

そしてもちろん、デザインも考慮しました。「親だからといって、自分のおしゃれの感覚を犠牲にする必要はありません」
その結果生まれたのが「Tushbaby」という、スマートでミニマル、かつ用途の広い「ヒップシート」デザインであり、この製品は、赤ちゃんの体重を均等に分散させ、健康的な股関節の成長を促進しながら、彼女が親として個人的に経験した全ての苦痛を解消したものです。
乳児及び幼児用のヒップキャリアとして使えるだけでなく、おしゃれなおむつバッグや授乳時のサポートクッションなどに多目的に使うことができます。
「Tushbaby」は単なるベビー用品ではありませんでした。実体験とニーズに基づいて、親自らが親御さんたちのために作成した革新的なブランドなのです。
それはすぐに国内で知られたブランドになりました。
世界的なベビー用品の需要に対応
Tushbabyという名称はすぐに国際市場で知られることとなりました。需要が急騰したため、Rant氏は、ブランド保護のための戦略的な方法をとるべきときが来たと思いました。これは、Tushbabyの世界展開を支援・促進するために欠かせないツールとなります。
Rant氏は、アジア、ヨーロッパ、北米、ラテンアメリカなど、参入を希望する主要市場がどこであるかについては明らかなビジョンがありましたが、どうやってこれらの市場に入っていくかについてはそこまでの知見がありませんでした。

彼女は、ブランドを保護するために、合理的で効率的なソリューションを必要としていました。煩雑なお役所手続や書類手続を最小限に抑え、世界中の親子のみなさんたちにできるだけ早くTushbabyの快適さと安全性を伝えることができるシステムを探していたのです。
WIPOの国際商標制度は、Rant氏のような起業家に追い風となるゲームチェンジャーです。
「ブランド保護に関して言えば、Tushbabyのような急成長企業はスピードと効率性を必要としています。また、予算が限られているため、こういった企業には費用対効果の高いソリューションが必要です。マドリッド制度は、これら全てを満たしています。」
Francesca Witzburg弁護士、Tushbabyの国際商標登録担当代理人
マドリッド制度を利用することで、彼女は自国 (米国) の国内商標登録について複数の国で同時に保護を求めることができました。彼女がやらなければならなかったのは、保護を希望する国と商品及び役務を示した、単一の英語の国際商標登録出願を行うことだけでした。
Rant氏の最初の国際商標出願は2023年7月に登録され、Tushbabyの世界展開が始まりました。2024年12月までに、Tushbabyは、オーストラリア、欧州連合、日本、メキシコ、ニュージーランド、韓国、シンガポール及び英国において、WIPOのマドリッド制度を通じて安全に保護されました。1つの国際商標登録で、34か国がカバーされるのです。
カナダ、コロンビア、マレーシア、タイ及びトルコの知的財産庁からはまだ続報がないものの、Rant氏は自身のブランドが拡大し続けるだろうと楽観的です。
マドリッド制度のおかげもあり、Tushbabyはすでに世界に知られることとなっており、2024年には売上高が5,000万ドルを超えました。
増え続けるベビー用品の種類
Rant氏が日常的な子育ての課題を解決しようとする献身的な取り組みの対象は、彼女の主力製品にとどまりません。彼女は、子育ての必需品 - 赤ちゃんが成長した後でも家族が使うことのできる、おむつ替えマット、赤ちゃん用のおもちゃ (teether) 、クロスボディ型のおむつバッグ、先駆的なハンズフリーのラップアタッチメントを含む、赤ちゃんが成長した後でも家族が使うことのできる様々な「Tushbaby」子育て必需品製品ラインを、全てTushbabyブランドの下で発表しました。これらは全て、外出中の親のための実用性と機動性を念頭に置いて設計されています。

Tushbabyは、おしゃれ、機能性、快適さの面において妥協をしたくない現代の親たちのためのワンストップショップになりつつあります。製品ラインは拡大を続けており、さらにエキサイティングなイノベーションが間もなく登場します。
母親の夢から世界的なスターダムへ
Tushbabyの物語は、イノベーション、忍耐力、そして適切なツールが、母親の夢から世界的なセンセーションへと製品を推し進めることができるという輝かしい例を示しています。Tammy Rant氏は、愛情と意思を持って慎重にデザインされたブランドの製品が、市場で常に自身の価値を示すことができることを証明しています。
Tushbabyの国際商標登録についての詳細については、こちらをご覧ください。
関連情報
マドリッド制度は、世界中で商標を登録・管理するのに便利で費用対効果の高いソリューションを提供する制度です。