日本の株式会社バンダイと株式会社BANDAI SPIRITS (「バンダイ」) にとって、世界中のファンにパーパスである「Fun for All into the Future」を届けることは、単なるキャッチフレーズではありません。毎年約1万9,000点の新商品を世に送り出す原動力となっている使命なのです。これらの企業は、バンダイナムコグループの玩具・ホビー事業の中核を成しており、その事業ポートフォリオは、アニメやマンガの関連商品、カプセルトイ、フィギュア、カードゲーム、菓子類など多岐にわたっています。

バンダイナムコグループは、「IP軸戦略」を中心に事業を構築しており、知的財産 (IP) 資産を最大限に活用し、最適な製品やサービスを、最適な時期に、最適な地域に、適切な販売チャンネルを通じて提供しています。中国と北米を重点市場と位置づけており、国際的な事業展開を急速に進めています。
このグローバルな展開の背後には、戦略的なIPの保護という極めて重要な基盤が存在します。
製品やサービスがファンの心に響けば、収益を生み出します。それが、新製品や新規事業の資金の確保につながります。これは、企業とそのブランドに対する信頼を築く好循環となります。この循環を守るためには、商標の保護が不可欠です。
2010年にバンダイが行ったマドリッド制度への戦略転換
株式会社バンダイは、2001年にWIPOのマドリッド制度を通じて最初の国際商標出願を行いました。しかし、同社が戦略転換を図ったのは2010年頃になってからでした。国際的な商標保護のためにマドリッド制度の利用を拡大したのです。

海外事業の強化という課題に直面していた同社は、商標権侵害の対策にリソースを振り向けるため、すでに商標登録コストと事務負担の削減に取り組んでいました。
同社がマドリッド制度を全面的に導入する頃には、すでに海外の法律事務所との関係を築いており、国際商標登録への移行はスムーズに進みました。
とはいえ、長年続いてきた慣行を変えることには、不確実性が伴いました。しかし、一度マドリッド制度を試してみたところ、それが自社の戦略と驚くほど合致していることが分かったのです。それ以来、同社は一貫してマドリッド制度を使用しています。
「マドリッド制度は、私たちにとって本当に大きな助けとなりました。利便性が高く、早期の出願日確保や優先権の主張が可能になります。また、更新や支払期限を一元管理することで事務負担が軽減され—WIPOの当座預金口座を通じて簡単に支払いが可能です—事後指定を通じて柔軟にサービスを拡大することができます。」
バンダイ
現在、バンダイは280件の有効な国際商標登録を有しています。
マドリッド制度がエンターテインメントブランドにとって有効である理由
バンダイにとって、マドリッド制度は、トレンドが急速に変化し、予測が困難なことが多いエンターテインメント業界特有の課題に対処する上で、特に有用であることが分かりました。日本のキャラクターは世界中で人気を集めていますが、その普及の仕方はそれぞれに大きく異なります。すべての市場でブランド立ち上げに多大な時間と費用を投じることは、必ずしも現実的ではありません。
「マドリッド制度は、海外展開の際の権利保護におけるタイムラグを解消し、商標保護と事業展開の歩調を合わせることを可能にします。これは、変化の激しいこの業界において極めて重要な利点です」とバンダイは述べています。
現実的な効果:マドリッド制度を通じた国際商標の統合

バンダイの自社ブランド管理への取り組みは、マドリッド制度の実用的な価値を如実に示しています。強力で一貫した保護を確保し、将来の管理コストを削減するため、バンダイは、同一の商標を保護するために世界中のさまざまな市場で出願されていた個別の商標登録のポートフォリオを見直し、それらを1つの国際商標登録 (1768099) に統合しました。この登録はマドリッド制度を通じて一元的に管理され、40超の市場をカバーしています。
「私たちは、多くの個別の国内商標登録を維持するために費用を支払っていました。すべての商標を統合するために国際商標出願を行うには費用がかかりましたが、個別の登録を通じて保護を維持するための継続的なコストと比べれば、それだけの価値のある投資でした」と、同社は説明しています。
マドリッド制度のデジタルツールを最大限に活用する
バンダイは、出願から更新に至るまでの商標のライフサイクル全体を通じて、マドリッド制度のデジタルツールを活用しています。
- Madrid e-Filing—出願手続を効率化し、処理時間を短縮
- Madrid Goods & Services Manager—指定商品・役務の英語訳を確認
- eMadrid—統合されたワークベンチを通じて、商標ポートフォリオの管理と更新手続を簡素化
「これらのツールは、ブランド保護業務の効率を大幅に向上させます。そして、WIPOの迅速なサポートのおかげで、問題を素早く解決することができます。」
マドリッド制度によるグローバルな商標保護の未来
バンダイにとって、マドリッド制度の本質的価値は、費用対効果の高い保護を通じてビジネスの成長を可能にする点です。
「マドリッド制度のおかげで、自信を持ってグローバルな事業展開を進めることができます。ブランドを効率的かつ手頃なコストで守ることができれば、私たちは最も重要なこと、つまりファンとの絆を深め、変化の激しい市場で競争力を維持することに集中することができます。」
バンダイ
バンダイの国際商標登録に関する詳細については、こちらをご覧ください。
マドリッド制度について
マドリッド制度は、単一の言語による単一の出願を提出し、単一の通貨で手数料一式を支払うことで、130超の国で商標を登録することができる、便利で費用対効果の高いソリューションです。