
世界知的財産の日は、知的財産権(特許、商標、意匠、著作権)がイノベーションと創造性を促進する上で果たす役割に注目する機会です。バランスの取れた知的財産制度は、発明者とクリエイターの仕事を認識し、これに報い、社会が彼らの創造性と創意工夫から恩恵を受けられるようにします。
知的財産権は、研究者、発明者、企業、デザイナー、アーティストなどが、革新的で創造的な作品を合法的に保護し、作品による経済的利益を確保するための手段を提供します。しかし、知的財産制度を活用するためには条件があります。作品が特定の確立された基準を満たしている場合にのみ、その作品は知的財産保護の対象となるのです。たとえば、曲や映画は、オリジナル作品である場合に限り著作権保護の対象となります。同様に、技術が特許申請の資格を得るには、新規性及び進歩性があり、有用でなければなりません。さらに、特許を取得するには、発明者は自身の発明の詳細を公開して、第三者がその技術に基づいて構築できるようにする義務があります。
発明者やクリエイターの利益と社会全体の利益のバランスをとる効果的な知的財産制度は、発明者やクリエイターが時間、労力、創意工夫を駆使して新しいテクノロジーや新しい形の創造的表現を開発することを奨励し、私たちの生活を豊かにする効果的な方法であることが証明されています。
イノベーションと創造性が繁栄する多様で包括的な環境は、人類が直面する主要な課題に取り組み、人間の進歩を推進し、私たちの生活をより健康で、より安全で、より快適にする可能性を高めます。
世界中で世界知的財産の日の祝賀イベントが行われ、どなたでもそのキャンペーンに参加していただけます。知財庁や政府機関、大学、法律事務所、企業、国際機関、非政府組織、大学、学校、そして世界中のあらゆる年齢層の何千人もの方々が、毎年、世界知的財産の日に参加しています。
参加方法は以下の通り、様々です。
世界知的財産の日に関する最新情報については、WIPOのウェブサイト及びFacebookのページをご覧ください。
世界知的財産の日は、一般の人々に知的財産に興味を持ってもらい、議論を交わす絶好の機会です。WIPOでは毎年、世界知的財産の日に関する一般的なテーマを提案していますが、世界知的財産の日をどのように活用してイベントを成功させるのが最善かは、貴組織が掲げる社会認識向上目標に合わせて各自自由に決定していただけます。
独自の世界知的財産の日に向けたバーチャルイベントの開催を考えており、インスピレーションをお探しの場合は、世界知的財産の日アーカイブから入手できる、過去数年間にWIPOが推奨してきた活動または世界知的財産の日イベントマップを参照してください。
WIPOでは、第三者が主催するイベントを公式に承認または財政的に支援することはできませんので、あらかじめご了承ください。
世界知的財産の日のキャンペーン用にWIPOが用意したソーシャルメディアキットをご活用ください。
残念ながら、第三者のイベントに関してWIPOのロゴを使用することは認められません。
WIPOが用意した ソーシャルメディアキットでは、編集可能なファイルもいくつか提供されています。
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