XYZ Realityが建設現場にもたらす精度と技術

書面状の単純なものを現実に投影する能力はエンジニアリングのあらゆる当事者にとって重要です。英国拠点のXYZ Reality Limited社(XYZ Reality)によって開発された技術により、エンジニアは拡張現実を使用して、建物の全体像など複雑な構造を3Dモデルで可視化できるようになりました。

拡張現実とは何でしょう?これはコンピュータによって生成された知覚情報を使用して拡張された現実を意味する用語です。仮想現実が仮想の世界における疑似体験を意味する一方で、拡張現実では現実環境にコンピュータが生成する入力データを追加することを意味します。

つまり、カメラに接続されたアプリやソフトウェアを使用して、特定の服装やメガネを付けた自身の姿を確認する際に使用する技術が拡張現実です。XYZ Reality社は拡張現実プラットフォームHoloSite®を通じて、建設現場にこの技術を提供しています。

実現されたプロジェクトを観察する

近年、建築家はコンピュータで製図を行い、素晴らしい3D画像を作成しています。しかし、これらの図面が建設現場に届けられると、図面は2Dの書面になります。英国・欧州地域専門の知的財産法律事務所Abel + Imray のパートナー兼FICPI 会長のJulian Crump氏は「建設作業者は建築家の図面の実現に取り組みます。」と述べています。これは必然的に図面と現実の不一致をもたらします。これらの不一致は時間の経過とともに悪化します。計画に相違がある場合、全ての工程に再作業が必要になるか、重い罰則が科せられます。

ヘルメットとエンジニアリンググレードの拡張現実ゴーグルで構成されるHolosite® 。(写真: XYZ Reality社提供)

Holosite® は、ヘルメットと精度の高い位置追跡センサーと複合現実感ゴーグルで構成されており、着用者はこれによりエンジニアリンググレードの拡張現実を使用してクラウドからダウンロードした建物情報モデルを可視化することができます。その結果、測量士が建設現場を測定する必要がなくなり、最小のミリメートル単位まで忠実な建設が可能になります。

これにより、現実の建設現場で高精度の可視化が実現でき、建設現場の作業者が建設の特定の工程がどのように実行される、または実行されるべきかについてよりよく理解できるようになり、リアルタイムで作業を評価し、建設の許容範囲を把握し、再作業の必要性を削除することができるようになります。これにより、建設プロセス全体が大幅に加速します。

知的財産でビジネスの価値を高める

建設業界の将来にこの発明がもたらす大きな潜在的影響を認識したXYZ Reality 社は、英国で特許出願を申請することで、発明に対する知的財産 (IP)保護の取得に迅速に取り組みました。

ご想像のとおり、このデバイスの特許出願は複雑でした。出願には一連の3D位置追跡から拡張現実、物理に至るまで様々な分野が含まれていました。しかし、特許はベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンドによる資金を得るために必要不可欠でした。

Julian Crump氏

同企業はブランディング戦略の重要性も理解しており、「XYZ」および「HoloSite」の特許出願を英国で申請しています。また、これら2つの商標の保護を様々な国でも申請しています。

XYZ Reality社の創立者であるUmar Ahmed氏とDavid Mitchell氏はTechCrunch、Telegraph、ファイナンシャル・タイムズ、その他の有名な新聞紙でも特集されています。また、Forbes 30 Under 30発明部門などの賞も受賞しています。同社は世界的な事業展開の一環として、英国以外の国における自社技術の特許取得に引き続き取り組んでいます。

XYZ Reality社の知的財産保護に関する戦略的アプローチは、世界市場で主要企業となるために必要なツールを同社にもたらしました。次回建設現場に赴くことがあれば、現場作業員が拡張現実技術を使用しているかどうか、間近で確認してみてください。