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WIPOアカデミー卒業生紹介: David Jeng氏

2024/06/20

David Jeng 氏は WIPO アカデミー卒業生であり、ガンビア人起業家で、 ガンビア商工会議所理事会の史上最年少メンバーです。Jeng 氏は起業家精神に対して常に熱い想いを抱いてきましたが、知的所有権 (IP) が持つビジネスの成功と経済成長、雇用創出を加速する可能性について学んでからは、特に自身の属するコミュニティーの若者たちにとって、知財の伝道者となりました。

(画像: アフリカ大学)

「若者たちには、アフリカにおける意思決定に参加し、自らの未来を切り開くために必要な知財の知識とスキルを身につけてほしいと願っています。」

アカデミー卒業生の起業家David Jeng 氏





知財の啓示

David Jeng 氏が初めて知財について学んだのは、 2018 年に WIPO とアフリカ広域知的財産機関 (ARIPO) が共同開催した会議に、 Next Einstein Forum ( 次世代アインシュタインフォーラム ) 代表として出席した時でした。この会議で、同氏は知財がイノベーションのエコシステムで果たす戦略的役割について知見を得て、そのことが彼が法律関係の学歴を持たなかったにもかかわらず知財分野で学位取得を目指して大学院に出願するきっかけとなりました。

Jeng 氏は 日本政府からの全額給付奨学生として、WIPO アカデミーと ARIPO 、ジンバブエのムタレにあるアフリカ大学が共同で提供する 知的財産権修士課程 (MIP) プログラム に合格し、2022 年度生として卒業しました。在学期間は、新型コロナウイルス感染症パンデミックと重なり、当時の衛生上の制限のため、リモート形式でプログラムを受講しました。

「私がMIP プログラムに参加したのは、イノベーションと起業家精神を利用してアフリカを経済発展させたいという強い望みからです。知財が自分の知るあらゆるイノベーションの基礎にあるのだと気づいてからは、特にその気持ちが強まりました。 MIP プログラムは、私の進歩を促進するために必要な知識とスキルを与えてくれました。世界レベルの講師陣のおかげで、 MIP での経験は長く心に残る影響と卓越した知識に満ちた、人生を変える旅となりました。」

WIPOアカデミー卒業生の起業家David Jeng氏
2023 年、 David Jeng 氏 ( 前列右から 1 人目 ) と、 WIPO アカデミーと ARIPO 、アフリカ大学が提供する知的財産権修士課程の同期学生たち。 ( 画像 :  アフリカ大学 )

知財の持つ重要な役割に触発され、新たに得た知識とスキルを自分のコミュニティーに還元したいという意欲に駆られたJeng 氏は、自国の商工会議所に入る前に起業家としてのキャリアを追求することを決意しました。

「若者として、私にはアフリカ大陸を支え、影響力と雇用を創出し、最終的には人々の生活を変えることを可能にする経済的チャンスを実現することで恩返しをする機会があります。」

WIPOアカデミー卒業生の起業家David Jeng氏

アフリカで知財意識の高い次世代を導く

プログラム修了後の2023 年、 Jeng 氏は 2 つの会社、フィンテック企業 Chapman Xpress Financial Servicesと中小企業 (SME) およびスタートアップ企業向け知財管理コンサルティング会社 Bliss Executives を設立し、 80 人を超える従業員を抱えるようになりました。

Bliss Executives を通じ、彼は起業家が 50 を超える商標と 1 つの実用新案の登録を支援して、企業が知財資産を活用して経済的利益を得られるよう支援しました。自らも模範となるべく、彼は経営する 2 つの会社のブランドも商標登録しています。

「中小企業は、知的財産保護にはコストがかかるために課題に直面していますが、私たちは知的財産がコストではなく投資であり、将来的に知財投資から利益を得ることができることを示すために投資対効果検討書を作成しています。要するに、知財はビジネスの安全を守ってくれるものなのです。」

WIPO アカデミー卒業生の起業家David Jeng 氏

自身の認知度と影響力を最大化するため、Jeng 氏は他の MIP 修了生に連絡し、 SME とスタートアップを対象とした事業での協力を呼びかけました。彼は同窓生の Lilian Nantume 氏 (2014 年度卒業生 ) との共同事業に着手しました。 Nantume 氏はウガンダ人の女性実業家で、草の根の非政府組織「知財マインドを備えて成功する女性の育成」 (Grooming a Successful Woman with Intellectual Mind: GSWIM) による WIPO アフリカ部 のIP+ アクセレータープログラム の実施を、同氏は支援しています。このプログラムは、主に (95%) 女性が創業し経営する、業種を超えた 50 の SME にコーチング、研修、指導を行い、結果として 49 件の商標出願が行われたほか、ガンビアの女性発明者による再生可能エネルギー分野で初の実用新案も生まれました。

2024年ガンビアで地元の女性起業家と会うDavid Jeng氏とLilian Nantume氏 (画像:  David Jeng氏)

David Jeng 氏はまた、 WIPO アフリカ部の IP Agribusiness Program for Women Entrepreneurs in Africa にも携わり、サハラ砂漠以南のアフリカ全域で 100 人を超える女性がアフリカ中の農業バリューチェーン内で知財を活用してビジネスを拡大できるよう支援しました。

(画像: David Jeng氏)

David Jeng 氏は常に知財について学び続け、履修できる新たなコースを探しています。最近では、 WIPO- ハーバード大学法科大学院 PatentX コースを修了しました。彼は政策立案者として、また起業家として、アフリカ全域の他の中小企業経営者を支援しながら、知的財産の世界をさらに発展させたいと考えています。ガンビア商工会議所の理事として、彼は自国を次のような形で支援してきました。

ガンビア商工会議所の他の理事と会議中のDavid Jeng氏 (右から2人目) (画像:  ガンビア商工会議所)

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